yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

感情労働?


今週号のアエラに出ていた記事なのですが…。

感情労働」って言葉知ってました?
私は知りませんでした。

労働って言うと、
「肉体労働」と「頭脳労働」に分かれますよね。
ま、昨今はそんな単純なモンじゃないかもしれませんが・・・。

ま、体を動かして、働くか、知恵を出して働くか…、
ブルーカラーとホワイトカラーとかって、言い方もありますけどね。


でま、「感情労働」って何かって言いますと、
人間を相手とするために、高度な感情コントロールが必要とされる
仕事を言うのだそうです。

どんな職種じゃ?
って言うと、看護師、教師、銀行員、小売業の苦情処理…、などなど…。

働き手が表情や声や態度でその場に適正な感情を演出することが職務
として求められており、本来の感情を押し殺さなくてはやり抜けない仕事
なのだそうです。

広義なる意味で、「客商売」って訳でしょうが、そんなもの、今に始まった訳
でなし、どうして今さら「感情労働」??


例えば看護師の例…。

トイレ介助を任せる男性患者から、執拗にナースコールが入る。
あわてて、病室に行くと、コールしたのは患者本人でなく、患者の妻だった。
患者は在宅療法も可能だったが、妻が拒否したので、入院していた。
「看護婦さん、この人、おしっこってうるさいのよ」

この時、看護師は手術が重なり、非常に多忙を極めていた。
自分では夫の世話をしない妻に、看護師が切れた…。


なるほど…分かる気がしますね。



小売業の中では、クレイマーという言葉があります。
なにかにつけてはクレームをつけてくる客の事です。

販売員は客に逆らえない、と言うことを熟知して、
「店長に言うわよ」
「おたくの会社の本部に電話してもいいの?」
などと言って自分の優位を利用し、無理難題をふっかける客。
取るに足らない、商品の欠点ともいえない欠点にもです。



さらに、なるほどです…。

個人主義が台頭した日本では、もう、相互理解とか、思いやりとか
ってないんでしょうか?

こういう、ある意味非常に大切なポジションで働いている方々を、
まるで、見下している様に、なんだか家政婦のように扱っている人たち…。




いつも思うのです。

やっぱり日本は、物質文明の発達にともなって、
精神の豊かさは無くなっちゃったんだな…。

感情労働」か、
よく言ったもんです…。

時代の仇花かな…。(自嘲的…)