夢っていつまで?
朝日新聞「ひととき」より、
「シャンソンの夢再び…」
横浜市 主婦 64歳
コンサートでシャンソンを披露したい。そんな夢を実現したのは8年前
だった。
しかし、その後、同じ舞台に立った先輩は、最愛のご主人を見送られ、
私は4年前に思いがけない大病を患い、1ヵ月の入院生活を送った。
シャンソンを歌う生活から遠のいていた昨年春、偶然テレビで、
以前習っていたシャンソン界の大御所、芦野宏先生がレッスン生を募集
していることを知った。
先輩を誘い、2人で以前と同じようにレッスンに通い始めて5回目のとき、
先生から
「お二人でコンサートをなさったら?」
と声をかけていただいた。戸惑いはあったが、気が付いたら私たちは、
すっかりその気になっていた。
会場は8年前と同じ都内の約200人収納のホール。スペシャルゲストに
先生をお迎えし、私は「さくらんぼの実る頃」など11曲を歌うことになった。
当日本番、ホールは満席。リハーサルではすらすら出た歌詞が、本番では
突然出て来ないときはあわてたが、心優しい伴奏者に助けられ、無事、
幕が下りた。
その夜、殺風景だったわが家は、友人たちからいただいた色とりどりの花束
でお花畑のようになった。
温かく優しいパワーをたくさんもらえて幸せ、幸せ。こんなすてきな日が、あと
何回迎えられるかな、と思った。
夢ってやっぱ、もってないといけませんね。
大それたものでなくていい。ちっぽけでもいい。
自分のやりたいこと、例えそれがたわいも無い事でも、
やり続けてると、きっと良い事、あるお♪
ヾ(▼ω▼)ノ イエイィェィ♪