yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

大阪のジャンヌダルク?


週刊誌をぱらぱらめくっていたのですが、
橋下知事に食ってかかった ジャンヌダルク美人女性職員」
なる記事を発見しました。

はぁ?
と思いつつ、読んでみると、
あ~~~そう言えば~~!!

橋下大阪知事が、朝礼かなにかで話をした後、
知事に対して、猛然と抗議した女性がいました。
動画ニュースで、見た記憶が蘇りました。

ずいぶんと勇ましい職員さんがいるのだなぁ、と思いましたが、
「あなたのすることは、逆のことばっかや!」
の発言にちょっと不快感を得ました。


なんのかんのと賛否両論のある橋下知事でありますが、
ちゃんとした選挙をして、大阪府民に選ばれた人なのでしょう?
その人に向かって、その発言はあるのか?
橋下さんも舐められたもんだなぁ…。
と、その程度の事を思って、忘れていました。


その事を思い出しながら、記事を読みました。
まぁ、週刊誌の記事でありますから、読者の興味本位、
バラエティー番組風に脚色されてはいるんでしょうが、
こんな内容です。


3月13日、橋下知事が、30歳以下の職員を集め、
朝礼を行った。 知事は始業前にやりたかったが、
超過勤務になるとの事で、9時15分になった。
知事は、たかが15分の事で、超過勤務うんぬんと
言うのなら、職員の煙草を吸う時間、私語の時間等を、
全て減額すると発言、これに反論を求めたところ、
女性職員が抗議した。

「どれだけサービス残業をやってると思ってるんですか?
 上司の不満があったら直接メールで言って下さいってね、
 言えないような職員の弱さを組織しているだけじゃないですか」

「結局、こうやって若い人だけを朝礼に集めたりとか、
 労働者同士を分断して、大阪職員と庶民を分断しているばっか
 じゃないですか」

「あなたのやっていることは、逆のことばっかや!」

となるそうです。

更に、その三日後に、大阪のある公園にてデモがあった。
そのデモの中で、女性職員が、全国労働者のジャンヌダルク
紹介され、こう、発言している。

「私が大阪知事に言ったことについて説明したいと思います。
 職場の仲間や闘っている労働者の事を考えてやったこと
 なんです。  ~中略~
 私は肉体労働者として、労働者による革命が起きるべきだと
 考えています。みなさんがんばりましょう」

と…。

このデモはなにやら反戦デモであったそうですが…。


記事は明らかに、彼女に好意的ではありません。



事情はたしかによく分かりませんが…、

橋下知事は確かにいろんな事を言っています。
意見の二転三転もあるようですね。
でもまだ、この時点では、何もやっていない…。

「どれだけサービス残業をやっているのか?」
というのは、知事に言う事か?
上司に言ったらどうなんでしょうか?
こんな場で言えるくらいの度胸があるなら、楽勝でしょう。

彼女の言う事は、間違っていない正論ですが、
発言の状況と、相手が違うのでは? と思うのですが…。

労働者の権利、うんぬんは確かに大事な事でありましょうが、
大阪府の状況を鑑みて、知事に提言する事でしょうか?
これから新しい知事と、新しい大阪府をスタートする時に、
このタイミングで??


橋下知事の発言にも、問題はあります。
役所を民間企業に見立て、現状では、従業員に払える給料など
ないというのは、たとえ話しとして、分からないではありません。
しかし、現実問題として、公務員の仕事には生産性はありません。
職員、一人一人がいくら一生懸命働こうとも、売り上げが立つ訳
ではありません。

血税と言う予算の中で、出切るだけ無駄使いをしないように
するしか方法はないのです。
しかし、橋下知事の発言の中には、職員の生活そのものを
根底から揺るがすような不安事項も多分に含まれます。
そんな事で、労働意欲が出るのか?


橋下知事のやる気満々は、よく分かりますが、
やり方(言い方?)がどうなのかと思います。
弁護士というのは、相手に舐められたら話しになりません。
敵対する検察だったり、相手弁護士だったりします。
でも大阪府職員は、敵ではないはず…。

跳ねっ返りの彼女に賛同は出来ませんが、
橋下知事のやり方にも疑問が残ります。



田中真紀子さんが、外務省と泥仕合をした事を
思い出しました。
あの時も、田中さんのおっしゃる事はもっともだけど、
やり方が、間違っているのでは…、と思いました。


みんなが大阪府の事を思っているのなら…、
もっとやり方があるのではないかな…。
きっと良くなると思うのですがね…。
なんつったって、大阪パワーってすごいもんね…。