yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

ニューイヤーコンサート その五

プログラムは後半へと続きます。

さて、みなさんはクラシックのコンサートって
どんな印象がおありですか?

堅苦しい? 形式ばっている?
時として、お金を払って聞きに行ってるのに
緊張を強いられることもありますね。

このコンサートが始まる前も、
開場前、ある老人の方々の集まりで、
何かを回し飲みしている光景を見ました。
リポDくらいのビン、キャップに少し入れて飲んでます。

ちらっと横目で見てみたら、なんと咳止め液でした。
途中で咳き込まないための配慮でありましょう。
マナーに徹底してるんですね。 えらいなぁと思います。


でもこのコンサートに限って言えば、そんな配慮は要りませんでした。


後半のプログラムです。

「ジプシー男爵」序曲   ヨハン・シュトラウス2世
「チクタク・ポルカ」     ヨハン・シュトラウス2世
「クラップフェンの森にて」 ヨハン・シュトラウス2世
「ウイーンの森の贈り物」 ヨハン・シュトラウス2世
「恋と踊りに夢中」     ヨハン・シュトラウス2世
「ピチカートポルカ」    ヨハン・シュトラウス2世&ヨーゼフ・シュトラウス
「美しき青きドナウ」    ヨハン・シュトラウス2世


美しく青きドナウ」の後には、必ず「ラデツキー行進曲」が
来るのはお約束なので、プログラムには記載されておりません。


さて、後半も素晴らしい音楽に魅了される中、
事件(?)は起きたのであります。

三曲目、指揮者のオーラ・ルードゥナーさんが指揮棒を
上げたとたんに・・・、

「チョット、マッテクダサ~イ!!」

はぁ?? 叫んだのはオケの後ろ側にいた太鼓のおじさん・・・。
なにやら、ブラシを取り出して、ヘアースタイルを整えている模様・・・。
でも・・・。

「No Hair!」
楽団員の一人がいいました。 そう、そのおじさん、「はげ」なんですが・・・。
場内から失笑が・・・。
おじさんのヘアースタイル(?)が決まると、演奏が始まりました。

この「クラップフェンの森にて」は、まさにウィーンの森にいるような
気分にさせてくれます。かっこうの鳴き声や、小鳥のさえずりが
聞こえてきます。
かっこうの声のする楽器を先ほどの太鼓のおじさんが担当します。
「ぱっぽう」という音のする楽器。
小鳥のさえずりを、ティンパニーのおにいさんが担当します。
ぴよぴよぴよ~~~」と音のなる楽器であります。

ところが!!

この二人、なんと張り合い出したのであります。
おたがいに、
「俺が! 俺が!」
と音を出しまくります。
かっこうと、小鳥がけんかをしだしました。

もう、こうなると、失笑どころか大爆笑!!!

「ぱっぽ~~」
ぴよぴよ!」
「ぱっぽ~~」
ぴよぴよ!」
「ぱっぽ~~」
ぴよぴよ!」

業を煮やした太鼓のおじさん、こともあろうか、
演奏中だというのに、指揮者に抗議にいきました。
指揮台の上でもめる二人!!

二人がもめている間に、ティンパニーのおにいさんは、
ちゃっかりと、太鼓のおじさんの楽器を取り上げて、
演奏しはじめちゃいました!!

おかしい!! おかしすぎる!!
腹がよじれる、面白すぎて、腹がいたい!!!

太鼓のおじさん、血相を変えて戻ると、
自分の楽器を取り返し、ティンパニーのおにいさんに
喰って掛かりますが、おにいさんは知らん顔。

こんだけのドタバタ劇が行われているというのに、
演奏はきちんと行われているのですから大したものです。

曲が終了すると、楽しい演出と、二人の打楽器奏者に
大きな拍手が送られたのは言うまでもありません。


「クラップフェンの森にて」

Johann Straus: Im Krapfenwald'l. Polka Francaise

さて、コンサートも終盤へ・・・。