前橋汀子 ヴァイオリンリサイタル 後編

さてさて、休憩を挟んで後半。
後半は全て小品であります。
小品といえども、名曲がずらっと並びます。

シューベルト　　　　アヴェ・マリア
クライスラー　　　　愛の喜び
クライスラー　　　　愛の悲しみ
ヴィエニャフスキ　モスクワの思い出
ドヴォルザーク　　わが母の教え給いし歌
ドヴォルザーク　　スラブ舞曲　op．72－2
ファリャ　　　　　　　スペイン舞曲第一番
サラサーテ　　　　　ツィゴイゼルワイゼン

後半、飛ばしまくりであります。
ＭＣなし、退場もなし。
あっと言う間に時間は過ぎ、
待ちに待った、名曲、「ツィゴイゼルワイゼン」！

前半の旋律は、もう、ねばっこいのなんのって！
これでもかっ　ってほどのタメを聞かせてくれました。
前橋汀子さんの本領発揮ってとこでありましょうか？

テンポアップしてからは、もう完全無比、
問答無用の無敵の名演奏！！（なんのこっちゃ･･･）

いやぁ、もうすっばらしぃ！！

二千人の大拍手の中、
ま、普通なら、出たり入ったりするのがお約束ですが、
前橋さん、気前よくアンコールに答えます。

観客席に向かい、

「ドビュッシーの亜麻色の髪の乙女です」

と言い放ちました。
おお、初めて聞く、前橋さんの肉声であり、
残念ながら、終わりの方は観客のどよめきに
かき消されてしまいましたが･･･。

もう、あっちからも、こっちからも
「ブラボー！　ブラボー！」

老いも若きも（ほとんど老いだけど･･･）
大喜び♪
もう、これがあるから、生演奏はたまらない♪

アンコールは続きます。

ブラームス　ハンガリー舞曲第一番、
ブラームス　ハンバリー舞曲第五番

いやぁ、もうすんばらしかった。
二階席へ、そしてステージ後ろの席へ、
深々とお辞儀をする汀子さん。

ステージマナーでは定評があるとの事･･･。

さすが一流の演奏家。

ぜひともまた拝見いたしたく、
豊かな気持ちで家路についた私でありました♪

ドヴォルザーク作曲　スラブ舞曲
庄司紗矢香さん↓

ドボルザーク作曲スラブ舞曲