yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

世界名曲劇場

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女子十二楽坊 「世界名曲劇場~序曲~」

 日中関係の悪化により、しばらく音沙汰のなかった女子十二楽坊だった
のですが、いつのまにやらニューアルバムが出ておりました。もっとも私が
気付かなかっただけみたいですが…。

 知らないCDショップに行くと、この人たちのCDを見つけるのが大変で
す。J-ポップじゃないし、洋楽じゃないし、クラシックとかジャズでもないし、
CDショップでも置くところに困るところじゃないでしょうか?
 軽音楽とか、ワールドミュージックだとか、民族音楽だとかって、かなり苦
しいジャンル分けの棚に入っている事もありますね。タワーレコードなんか
ではクラシック売り場の片隅に置いてあります。

 さて、私が唯一、クラシックを除いて、ギターレスのインストゥルメンタル
聞くのが女子十二楽坊なのです。二胡、琵琶、笛、琴、中国伝統楽器のあ
の心地よい音色が大好きなのです。

 今回はアルバムのタイトル通り各ジャンルからのスタンダードナンバーを
集めたものです。


01.誰も寝てはならぬ
02.エンターテイナー
03.マイ・ハート・ウィル・ゴー・オン
04.シバの女王
05.ある愛の歌
06.メロディー・フェア
07.カンロリー・ロード
08.ゴッドファーザー 愛のテーマ
09.オブ・ラ・ディ・オブ・ラ・ダ
10.タイム・トウ・セイ・グッバイ
11.トップ・オブ・ザ・ワールド
12.アメージング・グレース


誰も寝てはならぬ」など、イタリアオペラなのですが、雄大なるスケールの
オープニングに、中国王朝の優雅さと繊細さを感じさせてくれます。どこまで
も伸びやかで艶のある二胡の音がたまりません。
 この選曲は、荒川静香選手の金メダル取得による、日本市場を睨んでの
選曲なのでしょう。
 もともと彼女たちのアルバムは今までも、日本の歌謡曲だとか、ヒット曲
だとかが多く取り上げられ、日本市場をターゲットにしている事は確かです。
 日本でブームになり、それが逆輸入され、今度は中国でブレイクする。
素晴らしい文化交流ですよね。つまらない意地の張り合いでこういうことに
水を差されると、非常に腹立たしいです。政治家の先生には是非お願いし
たいところですが、無理ですかな…。

 話しが脱線しました。

 全体的な音作りとしては、今までの路線を踏襲しています。伝統楽器を
使いながらも、ドラムとベースと言うリズムセクションをつけ、比較的アップ
テンポで曲が進行します。
 「メロディー・フェア」あたりに顕著でしょうか。それとレゲェタッチの「カント
リー・ロード」が面白い。
 琴の音色で奏でられる「ゴッドファーザー愛のテーマ」なんて想像出来ま
すか?
 「タイム・トウ・セイ・グッパイ」や「アメージング・グレース」では美しいメロ
ディーラインを、更に美しい音色に変えて聞かせてくれます。

 しばらく楽しめそうな一枚になりそうです。
この楽曲をこの雰囲気でソロ・ギターで奏でられたらいいなぁ、と思います
が、私のウデではちと無理のようです…。 (^_-)-☆