yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

村治佳織「Cosa Rica」

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村治佳織 「生命の色彩・原色の輝き Costa Rica」

 先月、村治佳織さんのDVDが発売となりました。
今月、幸いにして賞与なんぞがちびっと出たので、買いました。

 音楽のDVDと言うよりは、地球環境の保全、自然保護、みたいな雰囲
気であります。南米はコスタリカでの映像なのですが、森林というよりは、
殆どジャングルと言った方が正しいような緑や翠や慧、みどりと名のつく色
ならば全て揃っていると思わせるような自然の中を村治さんが歩きます。

 なんとこのDVDでは村治さん本人がナレーションも勤め、なかなか魅力
的でチャーミングなる声も聞かせてくれます。どこか歌手のMISYAを思わ
せるような声質だと思ったのは私だけでしょうか?
 ナレーションは日本語だけでなくスペイン語もあります。この辺は、ロドリ
ーゴの演奏家として認知されているだけの事はあり、流暢な発音はさすが
であります。

 こんなお嬢様が、ジャングルのような密林を歩くのはどうなのかと思いき
や、然もあらず。
赤目ガエルの背中をつついたり、掌に乗せて喜んだり、毒蛇ではないか
と思われるような派手な色彩のヘビと睨めっこをしたり、木から垂れ下が
っているつたに捕まっては、そのままターザンの真似事でもするんではな
いかと思わせたりと、結構なおてんば振りを発揮しているのです。

 ファンの方には必見の映像でありましょう。


 さて、その大自然の中で、爪弾かれるギターはやはり素晴らしいものでし
た。選曲は前作、「lumieres」(リュミエール)から。
 「lumieres」はフランスをコンセプトとして製作されたアルバムです。フラン
スを意識した音を南米で演奏すると言うのも、趣があっていいかもしれませ
ん。


 大自然の織り成す色彩と、ギターの奏でる音色、どちらも色である事を彼
女は強調します。

「楽譜には音色の指定まではされてないんです。作者の意図とか想いは大
事ですが、そこに自分の個性を出す為には、ギターの音色にどんな色を付
けて表現するか考えます」

 デッカに移籍し、「Transformation」、「lumieres」とアルバムを発表した彼
女。次はどんなアルバムを聞かせてくれるのでしょうか…。


ラヴェル/ディアンス(編曲):亡き王女のためのパヴァーヌ
サティ/クレンジャンス(編曲):グノシェンヌ第1番
ブレヴィル:ギターのための幻想曲 第3番
吉松隆アレグロ・コン・スピリト
第5曲 ロンド
第1曲 前奏曲
第3曲 ダンス


クレンジャンス: 2つの舟歌 第2曲


ディアンス: サウダージ(郷愁)第3番
第1曲 儀礼
第2番 舞曲
第3番 祭りと終曲