yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

麻原彰晃 死刑確定


オウム心理教の麻原彰晃、死刑確定しました。

結局、まともな裁判にはならず、弁護団も事実関係では争わず、
訴訟能力の有無だの、書類提出がどうしたのと、苦し紛れの争い
だったようです。

もっとも麻原自身が、弁護団との意思疎通をしなかったために、
事件の立件段階においても弁護しようがなかったという背景もある
ようです。

麻原からは反省の色もみられず、無論、被害者に対する謝罪もありません。
罪に対する無自覚な態度は、詫間守や、宮崎勤と同様でした。

でも人権ってあるんですよね。彼らにも…。
人権は法によって定められているんでしょうが、
その法っていうのは、過去に人が犯してしまった罪や、
犯してしまうかもしれない犯罪を想定して作られているはずです。

しかし、時として、その範疇をはるかに逸脱した犯罪者があらわれる。
到底、人の行為とは思えないほどの残虐行為を犯しながらも、
人として扱われ、人権が与えられる。

死刑廃止が全世界的な傾向だそうです。
確かに死刑とは殺人です。しかも合法的に行われる人殺しです。
考えて見れば恐ろしい事ですが、更正など望むべくも無いとしたら、
どうなんでしょうか?

人として生まれてはいるものの、心を失い、鬼畜なる精神を宿した
彼らにも人権を認めないといけないのでしょうか?

だとしたら彼らのために犠牲になった人たちの人権はどうなんでしょう。
被害者には人権がありません。個人情報は丸裸にされ、
週刊誌やワイドショーでのお涙頂戴の晒し者にされ、
そして遺族や知人は、事件そのものの衝撃に加え、
二次的被害も蒙らなければならない。

人が人であるから、人権と呼ぶのではないでしょうか。
ニュースを見ながらいろいろな事を考えて見ましたが、
何一つ結論は出ませんでした。

ただ、犠牲者の方々のご冥福を祈り、
今も苦しんでいらっしゃる方々にご同情申し上げるしかありませんでした。