yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

やせすぎモデル


先日、スペインのマドリードで「やせすぎ」のモデルが
出演を禁止されるというニュースがありました。
女性のやせすぎは良くない、健康的でない、との主旨でした。
まったくその通りで、モデルのスタイルに憧れるあまり、拒食症の
誘発になるのではないかとの事でした。

なにかの本で読んだのですが、古今東西の女性を描いた
美術品の中に「腰のくびれ」のあるものは無いそうです。
そう言われて見れば、ミロのヴィーナスをはじめとする
彫刻や、絵画にしても、少なくともやせてはいません。
女性の体の美しさというのは、本来そういうものなのかもしれません。

そう考えると、ショーの主催者の主張は更に説得力のあるものとなります。
しかし、こうした事態に至るまでの経過を記事で見ると、医療機関や団体、
これに関係した閣僚の圧力があったと言います。
主旨は確かにそうなのでしょうが、こういう形で政治力が働くと、
主催者側としても「成果」を示さなければなりません。
当然その成果の血祭りに上げられるのはモデルさんたちです。

いくらプロとはいえ、モデルさんがあの体型を維持するのは
並大抵の事ではないでしょう。
ダイエットに何回も失敗している人達からすれば、神懸的とも言える筈です。
強靭なる意志の強さをもって日々節制しているからこそで、
尊敬こそされ、非難される筋合いのものではないと思います。
それが、いきなりの出演禁止やら、締め出しではあんまりではないでしょうか?

それを言うなら、女優だって、歌手だって、タレントだって全ての女性に
規制をするべきじゃないでしょうか?
ファッションショーのモデルをすぐ拒食症の誘発に結び付けるなど
考えてみれば短絡的過ぎです。
ファッションシーンというカテゴリの中と、一般的な健康論とは次元の違うもの
だと思うのですが…。

ただし、主催者側の主張は確かに間違ってはいません。
安易にモデルを差別する事を、なんとか考えて欲しいと思います。

ミラノの市長が「不健康にやせたモデル」を禁止するキャンペーンを
推進しているそうです。そんな言い方あります?
モデルはモノじゃありません。