yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

K-1 GP2006 FINAL


K-1 WORLD GP 2006 IN TOKYO
~決勝戦


もう今年もそんな時期なんですね。
忙しい年の瀬を前に、テレビ観戦しました。

リザーブファイト>
ピーター・アーツ(オランダ/チーム アーツ)
(2R 2分43秒 KO)
●武蔵(日本/正道会館

本戦に欠場者が出たら出場できるという試合。そんな試合にこの二人が
出るとはちょっと寂しい思いでした。ことにアーツの出来は素晴らしく、
「暴君」と呼ばれていたころの強さが復活したよう。
ローキック先制し、飛び込んでパンチの連打。ファイナリストを二度も務めた
武蔵を子供扱いし、完全KO。本戦で是非見たいと思いましたが、
まさか本当になるとは…。

<準々決勝 3分3R延長1R>
アーネスト・ホースト(オランダ/チーム ミスター・パーフェクト)
(3R判定ドロー/延長R判定 3-0)
ハリッド“ディ・ファウスト”(ドイツ/ゴールデングローリージム)

ホーストにとって最後のGPです。もう安心して見られるような状態では
ありませんが、ディ・ファウストの早い動きをうまく見切り、攻撃をうまく当てる
のですが、決定打を欠き、延長から判定勝ち。スタミナは大丈夫か?

<準々決勝 3分3R延長1R>
セーム・シュルト(オランダ/正道会館
(3R判定 3-0)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナエクストリームチーム)

同じ大型選手のチェ・ホンマンに良い勝ち方をしたレバンナですが、
シュルトには通じなかったようです。
中に入りたいレバンナを、前蹴りやローで牽制し、距離をつめれば膝を入れ、
ゴツゴツと重いパンチを入れたシュルトが圧勝でした。

<準々決勝 3分3R延長1R>
グラウベ・フェイトーザ(ブラジル/極真会館
(1R 1分11秒 KO)
ルスラン・カラエフ(ロシア/フリー)

試合開始、突っ込んでいくカラエフですが、フェイトーザのローブロー
で試合が止ります。そのままの勢いでちょっと見てみたかったですが、
再開後もバックスピンブローからのパンチ連打、バックスピンキック等、
なかなか見せる試合をしてくれるカラエフ。スピードは申し分ありません。
しかし、フェイトーザはブラジリアンキックから追い込んでパンチ連打で
KO!通常の軌跡で飛んでこないため、なれないカラエフは見切れなかった
ようです。しかし、カラエフには今後期待大。

<準々決勝 3分3R延長1R>
レミー・ボンヤスキー(オランダ/チーム ボンヤスキー
(3R判定 3-0)
ステファン“ブリッツ”レコ(ドイツ/ゴールデングローリージム)

試合開始直後にレコのローブロー。悶絶するボンヤスキー。テレビではよく
分かりませんが、いったん控え室に戻るほどのダメージだったらしいです。
ようやく試合再開も、またしてもローブローボンヤスキーの苦しみ方からし
無理かとおもいつつも試合は再開。
お互いテクニシャンだけに手数の多い良い試合でしたが、ふとした合間に
見せるボンヤスキーの苦痛の表情は、ただごとではなく、よくぞ3ラウンド
闘い、判定とは言え勝利したものだと思いました。

<準決勝 3分3R延長1R>
グラウベ・フェイトーザ(第4試合勝者)
(2R 1分02秒 TKO)
ピーター・アーツ

ボンヤスキーの棄権、そしてなんとレコが負傷とのことで、どちらも準決勝
に進めず、リングに上がるのはアーツ。期待は膨らみます。今日のアーツなら
もしかして…。
1ラウンドこそブラジリアンキックをもらってふらついたアーツですが、
2ラウンド直後、アーツはコンビネーションを多発して膝を入れ、ペースを
握りました。ロープに追い込みパンチの連打。中央で向き直ると右フックから
左アッパーでダウンを取りKO!!
なんとピーター・アーツが決勝進出!!ドラマの予感がします。

<準決勝 3分3R延長1R>
セーム・シュルト(第2試合勝者)
(3R判定 3-0)
アーネスト・ホースト(第3試合勝者)

キックボクサーとして23年、K-1選手として14年。
「ミスター・パーフェクト」の異名を取り、実にグランプリに4度輝いた
勇者は、家族の見守る中、ホーストコールの大合唱の中、
リングを降りました。
現チャンピオンに対し、左右のフックから飛び込んでいったの
ですが通ぜず、しかしシュルトも巧者のホーストを沈めることは
出来ませんでした。

アーネスト・ホーストこの試合をもって引退。
長い間お疲れ様でした。そして数々の名勝負をありがとう。

<決勝 3分3R延長1R>
セーム・シュルト(第7試合勝者)
(3R判定 3-0)
ピーター・アーツ(第8試合勝者)

いきなり飛び込むアーツ。どよめく場内。こっちも心拍数が上がります。
ローキックを飛ばしながら、前に出るアーツはアグレッシブに攻める。
しかしシュルトは左膝をヒットさせると、コーナーに追い込んでパンチの
連打。強いです。やっぱりシュルトの方が強いのか…。
あっと言う間に1ラウンド終了。ジェロム・レ・バンナが立ち上がって、
アーツに声援を送るのを、カメラが捉えました。

2ラウンドもシュルトは左ミドルからコーナーに追い詰めて攻める。
連打こそないものの、一発が重いのでダメージが大きそうです。
ロープに押されたところを何故かしゃがみこんでしまったアーツ。
レフリーがダウンを取ります。
ええ??ダウンなの?何が当たったのか、ダメージがあったのか
分かりませんがともかくダウン。この時点ですでにアーツに思い切り
入れ込んで熱くなっている自分に気付きました。

しかし、ダウンで開き直ったのか、猛然と前にでるアーツ。
場内騒然!!
行け!行け!アーツ!!
2ラウンド終了。しかし終了のゴングと同時にシュルトの膝がアーツの
顔面に当たりました。後ろ姿で分かりませんが、仁王立ちになって
恐らく相手を睨み付けるアーツ。まだまだ気持ちは十分です。

3ラウンド、
アーツが左のグローブと高々と上げると、シュルトが合わせました。
アーツが青でシュルトが赤、これが現実です。
最後まで諦めないアーツですが、すでに勝利を確信したシェルトは
慎重でしかも的確でした。

終了のゴング。
客観的に見れば、圧倒的にシュルトに有利ですが、軌跡を信じて
判定を待ちます…。

軌跡は起きませんでした。

悔しい…。ホーストの後ろ姿を見送った後…なにがなんでもアーツに
勝って欲しかった。ホーストの最後は間違いなくアーツの闘志に火を
点けたと信じます。

久々に格闘技を見て感動しました。
これだから格闘技観戦はやめられません。 (^_^)v