yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

名古屋オフ会 その一


おそるべし! バルベロ・イーホー

オフ会に行ってまいりました。そう、日は遡って土曜日です。

三時起床。今日は十五時の新幹線で名古屋に行きます。
そんな訳で、午前の仕事を片付けて早退させてもらう事にしました。
もう、久しぶりに、真剣に、一生懸命仕事しました!(←いつもやれよ…)
十三時に退社。

九時間拘束なのに、なんで、早退なんだろう?
なんて細かい事はともかく置いといて、ダッシュで帰宅。

帰るや否や、即効、洗濯!!(ひとりもんは辛いぜ!!)
初めて使う短縮コースとかにセットしてスイッチオ~ン!!
更に、バシバシ着替えちゃって、よそ行きのカッコで洗濯物干してる
俺ってどうよ?

何はともかく、
バタバタ~~とリュックサック背負って、行ってきま~す!!!


そんなこんなで、新横浜発、のぞみ三十七号博多行きに乗りました。
へ~、これ乗ってると、博多まで行っちまうのか~、などと変な事に
感心しながら、この時に使うのだと、こじつけて買ったiPodを聞きます。

静岡の、工場混じりの田園風景を眺めながら聞く、ベートーベンの「田園」
が妙にマッチして可笑しいのです…。
あとはランダム再生で適当に聞いておりますと、荒井由美の「ルージュの
伝言」が、妙に車窓に合うのでした。

新幹線ってのは恐ろしい乗り物で、名古屋まで一時間半で着いちまうのです。
昔、トラックの運転手をしてる時に、通った名古屋はこんなに近くなかった…。
ま、昔の事はどうでもよく、あっというまに着いてしまいました。

「お~~名古屋ってば、都会じゃのぉ~~!!」

駅の周囲に立ち並ぶ高層建築の建物を仰ぎ見ながら、驚く横浜市民の私…。
西口も東口も分からん私は、目印になりそうな大きな建物から、自分が
今夜泊まるホテルの方向に歩き出しました。

駅のすぐそばのホテルにチェックインしてまずは一息。
するとすぐ、メールが…。同じ横浜市民のかずさんから。

「ホテルのロビーでまってますよ」

ん?ホテルってどこじゃ?
こんどは福岡から来たばるさんに電話して場所を確認。
すぐそばのホテルでした。

みなさん、もうすでにおそろいで・・・。
初めて会う人、チャットのIDを聞いて「お~~!!」と唸り、
前回の渋谷で会った人とは、「また会えたね~~!!」と感激。

さて、ばるさんの足元にはギターケースが…。
中身は、スペインの名工が作ったと言う名品、
「バルベロ・イーホー」
国産高級乗用車が買えるくらいのお値段です…。
ちなみにばるさんのIDはここから来ています。


さて、我々一行はホテルを出て、名古屋駅を通りぬけ、
「山ちゃん」なる居酒屋に入りました。
各自、順番に自己紹介をし、大盛り上がり…。
お酒が入り、食べ物が出て、場が和んできた頃、
ばるさんが、ギターケースを開けました。
「バルベロ」様の登場です。


チューニングメーターのクリップをヘッドにかますと、
一弦ずつ音を合わせます。見た目は普通のギターです。
しかし、ばるさんが爪弾きだしたとたんに、みんな驚愕しました。

なんという素晴らしい音か…。
饒舌なる言葉をここでいくら並べ立てても、とても表現しきれません。
ばるさんが、アマチュアとは言え、凄腕のギタリストだと言う事は
みんなわかっているのですが、生で、しかも目の前で奏でられる音の
洪水の前に、ただ茫然としてしまうのでした。

一曲終わるごとにやんやの拍手。時々入るばるさんの解説を真剣に聞き、
視線は「バルベロ」様に釘付けでした。
そして、ばるさんが何曲か弾き終えた後、

「弾いてみる?」

手渡されたバルベロをおっかなびっくり弾いてみます。
確かに弾きやすい…。なんだか運指がなめらかなような気がします。
そして、音は・・・

・・・普通でした。

何故だ?
もちろん、ばるさんと私では、技術的には雲泥の差があります。
それにしても、音までこんなに違うのか?
この時、ばるさんが私の弾き方について指導してくれました。
右手、つまり弦をはじくほうの手が、いちいち上にあがって、逃げていると。
指の関節で押し込むように弦をはじくのだと…。

私は自己流で、習った事がありません。
いつのまにか、変な癖がついていたようです。そこで言われた通りにやって
みますが、なるほど、できると確かに多少音が違ってくる。
しかし、ばるさんが弾くような音は出ない。そしてようやく分かりました。

このギターは・・・弾き手を選ぶのだ…。

膨大なる練習量に裏打ちされる卓越した技術と、きちんとした基本を身に
付けなければ、このギターは弾きこなせない。
ダテに高い訳じゃないのだ。

私はくやしさと一緒に、その何十倍もの感動を覚えました。
こいつはただの道具ではないのです。生きているといっていいでしょう。
未熟者の演奏者のために歌う気はさらさらないようです。
すごいギターに会っちゃったもんだ。

「バルベロ・イーホー」恐るべし…。

しかし、なんだかやる気が出てきた。ギターはやっぱ、難しいけど面白い!!
すごい刺激を受けました。

こんな貴重品をわざわざ福岡から持ってきて下さったばるさんには、
本当に感謝です。ありがとうございました。

それに、
「たいらーさんに弾かせたかったんだよ」
と言われた時は、感動しました。感謝感激です。

ばるさん、本当にありがとう。がんばって練習するでぇ!!


続く・・・・