yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

「メタボラ」の入力



ついさっき、この一年間やり通した事が終わった。
やり通した、というのは正確ではないし、やった事自体も
大した事ではない。
それでも、何をやっても長続きしない私の性格を考えると、
自画自賛ではあるが、良くやったと、この年末に自己満足に浸っている。

もったいぶってないで、説明する。
昨年末から朝日新聞に、「メタボラ」と言う小説が連載されている。
新聞だから当然、日刊である。著者は桐野夏生である。
私は桐野夏生のファンなので、当然読みはじめた。
読んだ後は切り抜いて保存した。

その保存した文章を、入力練習のつもりでワードに打ち込んだ。
一日の文字数は約ワード一ページ分に相当する。大雑把だが、
原稿用紙に換算すると三枚程度だ。練習量としては適当だろう。
しかし、一日の量としては大した事なくとも、私には継続力が無い。
最初はちゃんとこなしていたのだが、だんだんと溜まってきた。
溜まっては、まとめて処理し、また溜め、またまとめ処理…。
そんな事を繰り返しているうちに今月になった。

正確には覚えてないが、六十枚程度の切り抜きが溜まっていた。
今月分が三十枚程度あるだろうから、全部終わらせるためには
九十枚の入力をしなければならなかった。この時点で、今年中に
終わらせるのは不可能だと思った。来年ゆっくりやればいいと
思った。そして同時に、今年中に終わらなければ、来年は絶対に
やらないであろうということも薄々感じていた。


転機は中旬に訪れる。名古屋でオフ会があった。オフ会については
「音楽の事など」の書庫に触れているので見て欲しい。そのオフ会で、
私はギターについていろいろ教わり、非常に刺激を受けて帰る事になる。

私は実に単純な性格の男である。ひとつ事で刺激を受けて、やる気が
出ると、なんにでもやる気が出てしまうのだ。
そこで、こともあろうか私は、溜まりに溜まった小説の入力を今年中に
終わらせると決心してしまったのである。小説を入力したところで、私には
何のメリットもない。ないのだが、意味も無く使命感に燃えた私は猛然と
パソコンに向かったのである。

「メタボラ」の連載が終了した時点で、切り抜きの枚数は378枚。
300枚程度は入力していたが、残りは80枚程度あったと記憶している。
残り日数に換算して、一日5枚程度はやらなければならない。
原稿用紙にすると15枚以上はある。相当な量ではあるが、私は燃えて
いた。

で…どうなったか…。

今日、378枚目を入力し終えた。と言う訳だ。終わった…。まじ…うれしい。

しかし…、

たかが、小説の入力をするのに、何故、二週間も、睡眠時間を四時間に
しなければならないのか…とか、
恐らく、原稿用紙に換算すると800枚以上はあるだろうと思われる量の文字
を入力したからと言って、いったい何になるのか…とか、
いろいろと疑問もあるが、それは…

ま、いっか、ということにしておく…。

そして、今年の年末につくづく思ったのは、毎日コツコツとやる人が、
やっぱり素晴らしい人なのだと言う事だ。

しつこいようだが、ちと私にはむりなんだけど…ね…。コツコツは…。


でもって、全然、内容に触れなかった。
お正月休みにアップする、と言うことでお茶を濁すことにする…。
スイマセン…。