yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

「ドルチェ」 千住真理子

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「ドルチェ」 千住真理子

週刊文春を読んでおりました。
するって~とこんな見出しにでっくわしました。

アルバム「ドルチェ」発表 千住真理子デュランティ

千住真理子さんと言えば、ヴァイオリニストでありますな…。
デュランティとは誰ぞえ?と思いつつ記事を読み進めると…、

デュランティとは、ストラディヴァリウスの中でも十本しかなく、
「銘」を持つヴァイオリンだそうです。
1716年に製作され、ローマ法王に献上後、貴族や富豪の持ち物
として三百年の長きにわたり厳重に保存されてきた、とあります。

な…なんだか良く分からんが、すっげぇヴァイオリンなんでありますな…。
そして、千住真理子さんがおっしゃるに…、

「私、『運命の出会い』なんで信じる性格じゃないんですけど、
でもデュランティとの出会いだけは本当に特別。
最初に見た瞬間の印象は『魔物だ!!』ですからね。
強い生命力を持つ楽器なんで、奏者もうかうかしてられないんですよ。
楽器に自分の運命を翻弄されかねないですから」

「『練習する』という感覚がなくなりました。
デュランティと一緒に遊んでいる感じで、練習が楽しくて楽しくて
仕方ないんです。演奏会にしても、会場の雰囲気にかかわらず…
例えばボランティアなどで演奏する時でも、常に最高の精神状態で
演奏できるようになりましたね。私、すべてを失ってもデュランティさえ
あれば幸せなんです」

分かるような気がしますね。
私も先日、バルベロ・イーホーという名器を弾かせていただく機会が
ありました。これはギターですが、私の演奏の技術レベルなど全く
受け付けてくれず、歌ってはくれませんでした。
ところが、持ち主が爪弾けば、信じられないほどの音色を放ち、
いろいろな表情を付けて歌い出すのです。
強い生命力を持つ…とはよく言ったものですね。
生きてる…実感しました…。


すでに駐車違反の罰金を払った私は、捨て鉢になっており、
残金になど、全く未練がなくなっておりましたので、購入即決!!
録音され、スピーカーを通して聴かれる音では、ストラディヴァリウス
の素晴らしさは分からないでありましょう。
それでもいいから聴いてみたい!!
お金なんかあっても、なくても買ってたかな…。


で、聴いて見ました。素晴らしい音です。
しかし、残念な事に、良い音だとは思うのですが、ヴァイオリンの曲を
あまり知らない私には、比べる対象が少なすぎる。
ストラディヴァリウスの素晴らしさなのか、演奏者の力量なのか…。
う~む…、猛烈にヴァイオリンの音に興味が出てきました。

このアルバムはピアノとヴァイオリンだけという非常にシンプルな構成です。
ヴァイオリンの旋律はあまりにも美しく、ドルチェの名の如く、甘く柔らかく、
そして優しい。アルバムタイトルのコンセプト通りでした。
曲目を見ても納得だと思います。


01.ラフマニノフパガニーニの主題による狂詩曲より 第18変奏
02.ショパン夜想曲第20番 遺作
03.シューマン:ロマンス
04. マスカーニ:アヴェ・マリア~カヴァレリア・ルスティカーナより~
05. ドヴォルザーク:家路
06. ドビュッシー:月の光
07. パッヘルベル:カノン
08. ショパン夜想曲第2番
09. J.S.バッハ:主よ、人の望みの喜びよ
10. ブラームスハンガリー舞曲第5番
11. ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ
12. ドヴォルザーク:スラヴ舞曲第2番
13. ロシア民謡黒い瞳


しかし、ストラディヴァリウス デュランティ千住真理子さんの手元に
たどり着くまでには、紆余曲折あったようです。

読んでみたい本を見つけました。
「千住家にストラディヴァリウスが来た日」
http://www.shinchosha.co.jp/book/300211/

もっとうまく説明できるように、いろいろ聴いて見たいですね。
しばらく楽しめるアルバムです♪