ああ～納豆～！！

納豆騒動が凄いですね。
テレビ見ないのでよく知らんのですが、「発掘！あるある大辞典Ⅱ」
なる番組で、納豆がダイエットに良いとの放送で、市場から納豆が
なくなったとの事。

そんでもって、実は、番組内で使われたデータや、大学教授の発言等
が捏造だったと発覚して、また大騒ぎ…。
なんでそんな事になったのかと言えば、番組を製作したのが、フジテレビ
の下請けの下請けとかで、製作時間が詰まってたとかなんとかって…。

けしからん事ですね。
そして、番組を信じて納豆を買いに走った視聴者の方、納豆嫌いなのに
無理して一生懸命食べた方…お気の毒です。

でも、テレビなんてそんなもんじゃないでしょうか？
やれメディアの忠誠だの、公共性の確立だのって難しい事言ったって、
やってるのは人間です。
報道番組だろうが、娯楽番組だろうが、製作者の意図が必ずあるはず。
綺麗事では視聴率など取れないのでしょう。
事件の容疑者や、家族を追いかけ回して、白日のもとに晒すのと、
納豆のデータを捏造するのと、人のやる程度の低い行為としては
対して変わらん気がします。

「ロス疑惑」の三浦和義さんを覚えていますか？
マスコミが寄ってたかって叩いたあの人です。
真実はどうなのか分かりませんが、ともかくも裁判では無罪が確定しました。
マスコミは叩きっぱなしで、無罪判決報道など殆どなし。ニュースバリューと
しては魅力的ではなくなったからでしょう。
三浦さんは、三浦さんを犯人扱いしたマスコミに対し、何十もの裁判を起こし、
その殆ど全てに勝訴しています。

テレビなんてそんなもんです。

今回のように、女性の「ダイエット」という弱い部分に付けこんだのは
常套手段でしょう。ともかく学説で一応の結果が出ているのだから、
途中のプロセスは付けたしで良いとの事だったのでしょう。
でも、考えて見れば、そんな一品の食材で、劇的な効果が現れる筈も
ないと言えばそうですね。
ダイエットって、ようするに摂取カロリーが消費カロリーよりも少なく
ならなくては成立しません。いくら納豆になにがしの効果をもたらす
成分が含まれていたとしても、摂取カロリーが多ければダイエットに
などならないのはみんな知ってるはず。
番組の人気と、最初から用意された結論に騙されてしまったのですね。


昔、吉田拓郎の歌に「ひらひら」というのがありました。
その歌詞に「見出し人間」という言葉が出てきました。
電車に乗ると、週刊誌の広告がぶら下がっています。あの大袈裟な
見出しを見て、全てを知った如く振る舞う人間、それを「見出し人間」
として揶揄した歌です。


何度も言うようですが、今回、番組を信じて、苦労して納豆を買った人
は本当にお気の毒でした。
でも、テレビでやってたから、とか、新聞に出てたから、とかで、安易に
信用するのはどうでしょうか？

今回のように、ダイエットという、女性にとっては大問題のテーマを
取り上げられ、縋りたいのは良く分かりますが、いい加減な情報に
惑わされないようにしたいですね。
「見出し人間」にならないように注意しましょう。