yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

赤い靴はいてた女の子

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2月3日 朝日新聞朝刊より

東京、麻布十番に立つ野口雨情作詞の童謡「赤い靴」のモデルの少女と
される「きみちゃん」の像に、赤いマフラーが巻かれている。高さ60センチ
の像に合わせて編んだかのような小さなマフラーだ。だれが編み、きみちゃん
の首に巻いたのかは分かっていない。

麻布十番商店街振興組合の元副理事長で、像の目の前で紳士洋品店
営む山本仁寿さん(65)が、マフラーに気付いたのは10日ほど前。朝、店
の6階の自宅の窓を見下ろした時、赤いものが付いているのに気付いた。
いたずらかと確かめに行くと、マフラーだった。

像がある広場は交差点の真ん中にある。マフラーに気付いた通行人は、
足を止めて眺めたり触ったり。
「マフラーが取れかかっていたのに、翌朝巻き直してあったこともあった」
と山本さん。これまでも夏に帽子がかぶせてあったこともあるという。
「気持ちがうれしいよね」

きみちゃんこと「岩崎きみ」は1902年、静岡県に生まれた。3歳の時、
米国人宣教師夫妻の養女に出されたが、夫婦が帰国する蔡に結核
侵され、麻布十番にあった孤児院に預けられ、そこで9歳で亡くなった。
歌詞にあるように、外国に渡ってはいなかった。

親子一緒に暮らせることの意味を考えてみたい――そんな思いで89年
山本さんらが中心となり商店街で像を設置。完成した日、像の足元にだれ
かが置いた18円から始まった募金活動は今も続く。毎年ユニセフに寄付
を続け、昨年1千万円を達成した。




「赤い靴」の歌に、こんな悲しいモデルがいたとは知りませんでした。
横浜の山下公園にも「赤い靴」の女の子像があります。歌詞に「横浜」が
でてくるからあるんだろう、くらいにしか思っていませんでした。

誰がきみちゃんにマフラーを編んでくれたんでしょうね。
談合だの、自殺だの、殺人だの、偉い人の失言だの、胸くその悪くなる
ようなことばかりで、なんだか久しぶりにほっとするようなニュースでした。
18円から始まった募金が、1千万になるなんて凄いですね。
像を作ってくれた商店街の人たちに頭が下ります。