yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

バット職人


新聞で見た記事です。


今シーズンの大リーグで、通算本塁打記録を破ったのが、
ご存知、バリー・ボンズ選手。
そのボンズ選手が今年から愛用しているのが、日本製の
バットなのだそうでうす。

製造元は富山県の「太平BAT製作所」。
社長の本居和義さんは、職人歴54年の熟練です。

日本プロ野球の選手、約80人に年間5千~6千本を作ると
いいます。

さぞかし、熟練の技を用いてバットを製作するのだろうなと
思いきや、専用の加工機があるそうな…。
なんとこの加工機、コンピューター制御で、100分の1ミリ
の精度で削るのだそうです。

ちょっと意外な気がしました。
熟練の職人さんというと、ややもすると、自分の力量に自信が
あるので、機械とかをバカにする事があります。
しかし本居さんはこう語ります。

「コンピューターは文句も言わず、決められた時間で、
要求どおりに作る。ありがたいもんだ」

機械の良さはちゃんと認めてるのですね。
さすがだと思いました。

でも・・・、
じゃあ、別に誰がやってもいっしょじゃ…??

とこれがまた大間違い…。

機械にかける前の素材の選別。
素材の質、量、を見定め、荒削りした後で1ヵ月乾燥させ、
されに厳重にチェックされる。
本居さんの厳しい選別に合格した木だけが、機械にかけられる
のです。

熟練職人の目と、100分の1ミリの精度が、一流プレイヤーの
要求に応えるバットを作り出すのですね。
ちょっと感動しました。


同じ様な事は、楽器の製作なんかにも言えますね。
一流職人、恐るべし!!

記事の最後、本居さんの言葉は非常に印象的でした。

本居さんは二カッと笑って言った。
「違いのわかる人には、わかるんだな」