yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

ポルターガイスト


うとうとしていた。
はっと目覚め、時計を見ると、
もう寝なければいかない時間だ。
ヴァイオリンが出しっぱなしになっている。

弓を緩め、肩当てをはずし、ヴァイオリンをケースに
押し込むと、ケースを閉めた。
喉が渇いて台所へ行こうとしたら、なにやら背後で、
パタっという音とも言えない気配を感じた。
振り返ると、ヴァイオリンのケースが開いていた。
寝ぼけているな、と苦笑しつつ、今度はちゃんとケースを閉めた。

台所に行き、冷蔵庫からミネラルウォーターを出して飲む。
ふと見ると、炊飯器のふたが開いている。
炊飯していた訳ではないが、なかに埃が入るではないか…。
左手で、ふたをぱたんと閉めると、右手に持ったペットボトルの
ミネラルウォーターをラッパ飲みした。
パタっという音とも言えない気配を感じた。

炊飯器のふたが開いている…。

しっかりと閉めなかったのだ…。
今度は、しっかりと閉める。 ちゃんと確認した。

まったく寝ぼけているから、やることが締まらない。
ともかく、歯でも磨いて、とっとと寝るとしよう。
歯を磨いた。 口の中をゆすいだ。
なにやら、外で、ばたんと言う音とも言えない気配を感じた。

ドアを開けた。
洗濯機のふたが開いている。
いや、洗濯機のふたは、洗濯が終わった後など、
開けっぱなしにする事もある。 きっと前回、閉め忘れたのだ。
ばたん、とふたを閉めて、ドアを閉め、もう寝る事にした。

もう一度、外で、ばたんと言う音とも言えない気配を感じた。

そんなはずはない…。
もう寝ぼけてはいない。 洗濯機のふたは、今、ちゃんと閉めた。

恐る恐るドアを開ける。
洗濯機のふたは、開いていた。

再び、乱暴に洗濯機のふたを閉めると、
ドアを閉めた。
もう一度、外で、ばたんと言う音とも言えない気配を感じた。
でももう、外には出なかった。 もう寝よう。 気のせいだ。

台所では、炊飯器のふたが開いていた。
気のせいだ。 こんな事はありえない。
まだ、寝ぼけているのだ。
炊飯器のふたをなぐりつけるように閉めると、部屋に入った。

ヴァイオリンケースが開いていた。

それだけではない、ヴァイオリンはケースに立てかけてあった。
肩当てもついている。 弓も張ってあった。

何なのだ?
この部屋でいったい何が起こっている?
私は、恐怖で体が硬直し、動けない。

台所では炊飯器のふたが開いていた。
ドアを開けると、洗濯機のふたも開いていた。

何故だ?
何故だ?




と言うところで、目が覚めました。
すっげぇ、こえ~~夢…。
ああ~~夢で良かった~~。

ヴァイオリンケースも、炊飯器も、洗濯機も
ちゃんとふたは閉まっておりましたよ。

昔、「ポルターガイスト」って映画ありましたね。
幽霊が、部屋中のものを動かしていたずらするんですね。
あれ、思い出しました。

いや、まじ、コワかったぜ…。(大爆)