yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

ジミー・ペイジについて



 前回ジミヘンについて書きました。何回、自分で読み直しても、
「う~~む、くだらん記事だなぁ~~」
と思ってしまっています。
 要約すれば、正確な音が出にくい環境の中で、ジミはちゃんと音を出
していた、みたいな事を言ってるんですね。それって、曲芸師をほめる
事と変わりないですね。考えてみればプロなんだから、出た音を自分の
技量(弦を押さえる力とか、ピッキングのニュアンスとか)で調整する
のは当然か、と。
 もちっと、音楽的にどうなのかとか、ギタースタイルはどうなのか、
みたいなとこ、突っ込んで欲しかったな~、次回に期待するよ~、Tyler
君~!! 

 ロックファンでレッド・ツェペリンを知らない方は無いでしょう。
例え、曲を知らなくても、バンド名や、曲名はいろんなメディアに露出
して、無理矢理な知識として入り込んでいる筈です。
 今、ギタリストを志すロック少年なら、アイドルは「ポール・ギルバ
ート」でしょうか? 「イングヴェイ・マルムスティーン」? それと
も「スティーブ・ヴァイ」?

 でもそれぞれのルーツをたどるうちに、「三大ギタリスト」や「リッチ
ー・ブラックモア」、「ジミ・ヘンドリックス」などに遡って行くんです
ね。昔の人は偉かったなどと言う、根拠のない年寄りの発言はあんまり好
きじゃありませんが、少なからずに影響を受けていると言う事は言えるの
でしょう。

 ジミー・ペイジもその一人と思います。

 最初に聞いたツェペッリンの曲は「ロックン・ロール」でした。あんま
り良い印象が無かったのはヴォーカルの甲高い声だったのです。裏声みた
いな、そうビージーズみたいな??
 ロックのヴォーカルはイアン・ギランみたいに叫びまくるものかと思っ
ていた私に、ちとロバート・プラントは高級すぎたみたいです。

 ま、高校生の時、バンドでその曲をやると言われ、不承々々練習したの
です。で、恐ろしい事に当時の私のパートはギター&ヴォーカル。ま、ギ
ターはもう一人いて、彼は圧倒的に私より上手だったので、ギターソロな
んかは彼の担当だったので良かったのですが、それにしても、あのリフを
弾きながら、しかもあのハイトーンで歌うと言う、とんでもない役目を請
け負ってしまいました。

 今にして思えば、ロバート・プラントだって、あれは地声じゃないので
す。裏声と地声の中間みたいな発声ってあるんですよね。しかしそんな事
分からぬタイラー少年は必死にがなっているのでありました。

 ま、ヴォーカルの事はどうでもいいんですが、サイドギター担当(今、
こんな言い方するのかな?)としては、あのリフのカッコ良さに痺れまし
た。同じアルバムに入っている「ブラック・ドッグ」などもうカッコ良過
ぎでしょ! ヴォーカルとバンドが掛け合いをする様なスリリングな展開
なので、暗黙の了解みないに、「ライヴでは出来ない」とされてきました。
ま、そりゃ、もちろん、我らがアマチュアバンドの話しですが。

 ま、バンドの完成度はともかくも、ギタリストのしてのジミー・ペイジ
はどうなのか? これは一言で言って…「かっこいい…」です。
 痩身で長身(に見える…だって実物見た事ないし)、カーリーヘアーっ
ぽい髪の毛がいかにもロックミュージシャン! しかも代名詞となってい
レスポールスタンダードが腰の下当たりに構えられている。低い~~。
 こんな位置でギターを弾くのは日本人では無理です。体格の違いと言え
ばそれまでですが、それよりも、掌の大きさが違うのです。当然、指の長
さも違います。日本人では、このポジションで小指が使えない。でも、外
人さんは使えるのですね~~。え?布袋はやってるって?
 そうそう、布袋寅泰さんはジミー・ペイジみたいなポジションですね。
ぐ~んとギターの位置が低いです。でも布袋さんは身長190センチです
よ。そんくらい身長がなけりゃ、無理ですよ。いいな~、背が高いのは…。

 で、で、ジミー・ペイジはカッコばっかなのかってと、そんな事はあり
ません。ですが、これだけは言えます。ジミー・ペイジは決してテクニシ
ャンじゃないって事です。
 レッド・ツェッペリンのどのアルバムを聞いてもその完成度の高さは、
目を見張るものがありますが、唯一、ライブはその限りではありません。
勿論、下手と言う訳ではありませんが、あらかじめ用意されたアレンジ
に完璧な演奏を施しているのに、ライヴではかなりアラが見えるような
気がするのです。
 スタジオ録音の完成度の高さ故なのかどうかは分かりませんが、確か
ジミー・ペイジはインプロヴァイゼーションは得意ではないようです。
しかし、これはジミー・ペイジの評価を下げる事にはならないと確信し
ます。

 「天国への階段」でのギターアレンジメントが、その答えの全てだと
確信しています。