yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

朝刊一面


毎日、新聞の一面や、経済欄では、
減益、赤字、削減、リストラ、閉鎖、などの言葉を
見ない日はありません。

いったい、この国はどれほどの人が職を失ってしまうのだろう・・・。

今日の朝刊にも
パナソニック 1万5千人削減 27拠点閉鎖へ」
なる、痛々しい見出しがありました。

300億円の黒字から、3800億円の損失になったそうであります。
ことわる必要もなく、パナソニックといえば、前、松下電器の事で
あります。


うろ覚えでありますが、こんな話しを思い出します。

昭和の大恐慌の時、
松下電器の倉庫には売れずに残った商品が山積みでした。
このままでは、会社が立ち行かなくなる。
そう考えた取締役たちは、社長の松下幸之助に対し、
人員整理による、人減らしを提言しましたが、
松下幸之助はこれを拒否。

「社員は、誰一人として辞めさせん!!」
と豪語しました。

社長の一言に、全社員の士気が沸騰し、
全員がセールスマンとなって奔走しました。
たちまち、倉庫の在庫はなくなっていったのでした。

松下幸之助の語録にこんなのがあります。

「モノを作る前に、人を育てろ」


この話しは、事実かどうかは分かりません。
偉人にまとわりつく、寓話なのかもしれません。
しかし、松下幸之助ならば、さもあらん・・・。


そうは言いつつも、今は100年に一度の恐慌と言います。
現代に松下幸之助が蘇ったとしても、打開策はあるか・・・。

パナソニックの首脳陣たちは、さぞや、無念でありましょう・・・。




そのすぐ下にこんな記事・・・。

「マックは最高益 純利益58.5%増の123億円」

マクドナルドですね。
不況の最中、100円メニューや、24時間営業、割安感を打ち出した
節約志向ニーズを捉えたとあります。

ですが・・・
私たちは、「名ばかり管理職」の裁判を忘れた訳ではありません。

従業員の残業を踏み潰して、
「店長」の命を削り取って、出た利益ではないのか?

あの裁判を起こした「店長」は、
「この会社が好きだから、この仕事が好きだから、訴えました」
と言いました。



松下幸之助のような経営者に、この店長のような人間がついたら・・・、
日本経済は変わっていくのじゃないか・・・。
そうならなきゃ、いけないのじゃないか・・・。



松下幸之助が作り上げてきた、日本的企業が、
モラル無き資本主義に負けるのなんか許せません。


資本主義を否定したりはしないけど、
アメリカ的、合理主義は、この国に馴染ませたらいけないと思います。

日本人は、日本人の価値をもって仕事しなくちゃ!!


とても複雑な思いで、今日の朝日新聞一面を見たのでありました。