yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

しっぽ大王の独り言 01

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我輩は猫である
名前はまだない。
どこで、生まれたか、とんと見当がつかぬ。

ま、生まれた時を記憶している猫はおらんらしいので、
良しとしておく。

我輩にも生まれた後は、いろいろあったのだが、
その点はプライベートなることであるから、ここでは公表しない。


我輩は今、「丘の上アパート」なるところに住んでおる。
大都会のY市でありながら、駅からは少しはなれ、
坂の上にある。 丘かどうかは知らないが、命名の由来であろう。


この「丘の上アパート」の一室で我輩は目覚めた。

ああ、よく寝た。

と、この部屋の住人である、たいら氏は、テレビの画面を見ながら、
さかんに両手の指を動かしていたのだった。
なにをしているのであろうか? 興味深々の我輩は、たいら氏の
左の脇の下あたりから、顔を入れて、テレビの画面を見ようと試みた。

いつもなら、「おお、かわいいやつめ」とかなんとか言って、
頭をなでてくれるたいら氏であるが、何故かこの時ばかりは、
「わ、バカ、なにやってるの!!」
と怒りだしたのである。

我輩はびっくりして台所まで逃げた。
後に、たいら氏が見ていたのはパソコンと言う機械だということを
知るが、その機械を操作している間は近寄ってはいけないらしい。


そんなに大事なことなのだろうか?
そのパソコンというのは、それほどおいしそうには見えない。
たいら氏がそれを食べているようにも見えなかったがね。

ま、我輩も、たいら氏にご馳走になって、お昼寝の床も
お世話になったことであるし、このへんで退散とすることにした。

ドアの前で、
「うをぉ~~~~ん」
と鳴いた。

たいら氏は、「お、もう帰るか」と言いながら、
ドアを開けた。
ん~~、我輩とて、ここにいられるならば、それが一番良いのだが、
たいら氏の住居には、我輩のトイレが設置しておらぬのである。
だから、おもらしせぬよう、外に出て行った。

少し冷たい風は吹いている。
さて、次はどの部屋に行こうか。