2009-02-19 村上春樹さんのメッセージ 本の事など… #その他文学 今朝の朝日新聞の「天声人語」で、何日か前のニュース を思い出しました。 村上春樹さんが、イスラエルの文学賞、エルサレム賞を受賞したとのこと。 ご存知の通り、イスラエルは圧倒的軍事力を以って、パレスチナを 圧倒しました。1300人もの命が奪われ、停戦中とは言え、今も多くの 人々が地獄の苦しみを味わっています。 戦争下にある国の文学賞など、辞退するべきだ、と言う多くの声が、 村上さんに送られたと言います。でも村上さんは行きました。 そして受賞のスピーチです・・・。 村上春樹 「エルサレム賞」受賞スピーチ スピーチの中で、村上さんは、強大なる武力を誇るパレスチナを 「壁」と表現し、 思う様に蹂躙されていくパレスチナの住民を 「卵」と呼びました。 そして・・・ 「どんなに壁が正しく、どんなに卵が間違っていても、 私は卵の側に立つ」 と発言しました。 ある意味、これは危険な発言であります。 イスラエルに行って、イスラエルを批判したのです。 村上さんはあえて、沈黙の静観よりも、行動の批判を選択しました。 しかし、その勇気に、日本人の一人として、 村上春樹さんを、誇りに思います!!