yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

「月光」 誉田哲也 徳間文庫

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「月光」 誉田哲也 徳間文庫

ベートーヴェン作曲、
ピアノソナタ 第14番 嬰ハ短調 作品27-2 「月光」、

全ては、女子高生が音楽室で奏でたこの曲から始まった。


野々村結花は姉の死に疑問を持っていた。
姉、涼子は同級生にバイクで跳ねられて死んだ。
しかし、場所は二人の生活圏とは全く異なる場所である。
警察は事故として処理した。
そんな偶然があるのか・・・。

姉の死を納得できない結花は、両親の反対を押し切り、
姉の通っていた高校に入学し、姉の所属していた写真部に入部する。

真実は何なのだ?
何故、姉は死んだのだ?
姉は、誰からも愛される人だった。
それが、何故・・・。


結花は、真実に近づくにことにで、傷付くことになる。
自分が動くことで、姉の真実を曝け出し、
そのことで自分は更に傷付き、その繰り返しが、
新たなる犯罪を誘発し、全ての真実が白日の下に明らかになると、
彼女は、知ってはいけないことの存在に気付く。
知ってはいけないことは、知った後でなければ気付けない。

全ての真実が解き明かされた後、
彼女はピアノに向かった。

彼女が奏でたのは「月光」だった。



まだ分からない。
この人の作品はまだ三作、
しかし、ハズレ無しの作家が、一人、
私の中で生まれる期待が、膨らんでいる。