yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

押尾コータロー 「ボレロ」

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「ソロギター」なんてのが流行っているらしいです。なんでもメロディーも伴
奏もいっしょにやっちゃえってヤツらしいです。それってクラシックギターが、
とっくの昔にやっているなどと言う野暮な事は置いといて、聞いて下さい。

 私がギターなんぞをやり出したのは14歳頃。(大昔なんですわ…)でま、
最初は弾き語りってヤツで、(歌は下手なので語りませんでしたが)伴奏
がメインだったんですね。それから高校あたりで、ロックに目覚めちゃって、
エレキギターが延々とメロディーを奏でると言う、あのスタイルに痺れちゃ
ったのですね。

 ま、バンドなんぞを楽しくやって、
「やっぱ、最終目的は武道館だなぁ~」
などと罪も無い戯言に酔いしれていた時代があって、でも、何をほざこう
と就職せねばなりませんから、就職して、仕事に忙殺され、いつの間にか
家の中からギターも無くなりました。

 それから時間は随分流れ、齢40を過ぎた頃、ひょんな事からまたギター
を手にしたのでした。

 クラシックギターをやろう、と思ったのは別に大した意味はありません。単
に一人で出来るからです。まぁ、そんなこんなで、教則本だの、雑誌だのを
買いあさっているうちに「押尾コータロー」の名を見つけたのでした。
 押尾コータローはクラシックのギタリストじゃありませんけどね。

 時を同じくして聞き始めたのがクラシック音楽でした。前から興味はあっ
たのですが、なにせ、とっかかりが分からずに、立ち往生でした。しかし、
初心者用のCD付き隔週誌を購入しながら、素人なりに楽しんでいました。

 その中で結びついたのが、モーリス・ラヴェル作曲の「ボレロ」と、押尾コ
ータローのセカンドアルバムに収められている「ボレロ」でした。

 ラヴェルの「ボレロ」は手持ちのCD解説によると、
「酷似したリズム・パターンとふたつのメロディーだけを使い、楽器を順次
増やすことによって、ひたすら最後までクレッシェンド(しだいに音量を増す)
させ続け、なおかつ、それによって多彩な音色の変化を試みるという壮大
な実験をあえて悪魔的、偏執狂的な単調さの中に試みた」
 とあります。なんだか難しくて良く分からないのですが、ようするに、ガン
ガン盛り上がって行く曲なのだとは分かります。

 それを押尾コータローは彼のセカンドアルバム「Dramatic」で演奏してい
るのです。それもギター一本です。確かに、フルオーケストラより迫力が
あるとまでは言いません。でもたった一つの楽器だけで、ここまで、色々な
音を網羅出来るのかと、驚愕しました。ギターって凄いなぁ~~。

 えと、言い回しが悪いようですが、どちらも同じ曲ですよ。

 ベートーベンが言ったそうな…
「ギターは小さなオーケストラである」

 機会がおありでしたら、傾聴して頂ければと存じます…。