yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

銭湯について その一


 銭湯がずいぶん減っちゃいましたね。なんでも戦後最大ピーク時の半分
になっちゃったそうなんです。銭湯経営者の皆様はそれぞれに頭を絞って
頑張ってらっしゃいます。

 例えば、サウナ、もうこんなのは当たり前で、ジェット風呂だとか、電気風
呂だとか、イオン効果風呂だとか、聞いただけじゃなんの事だか分からな
い風呂がいっぱいです。
 もう、番台なんて野暮なもんはありませんね。フロントって言うんですよね。
もしかして、これ見てる若い方なんか、「番台」って言葉も知らないんでしょ
うね。
 スーパー銭湯なんて言葉があるけど、まぁ、健康ランドみたいなものです
ね。
ま、スーパーでもスペシャルでもなんでもいいから、頑張って欲しいです。

 なんで私がこんな事言うかって~と、実は私、銭湯従業員の息子だった
のです。高校卒業して働き出して、一人で暮らし始めてって、なる前までは
ず~~~~~~と銭湯の湯で垢を落としていたんですよ。

 でそんな昔話…。

 昭和30~40年代、西暦でいえば1960年代から70年にかけての頃で
すね。小学生の低学年程度でしたでしょうか?40年近く前の話しで保証の
限りではありません。
 ま、いくつにせよ、背丈もいくらもない子供だった私は、風呂場の裏側に
入りこんで遊んでいました。
 え?風呂場の裏側とはって?
あ、そですね。失礼しました。

 昔風の銭湯をご存知ならばお分かりと思いますが、「○×湯」の暖簾を潜
って中に入ると、入り口が二つに分かれます。言わずと知れた男湯と女湯。
左が男湯で右が女湯。と言うのは決まっている事かどうかは知りません。し
かし、微かな私の記憶…。
 でま、がらがら~と戸を開けると、左側から入った男には右側に、そして
右側から入った女には左側に、ま、分かりやすく言えば、男湯と女湯の入り
口の真ん中に番台があるのです。
 ま、そこで入浴料を払い、入ったそこが脱衣場ですから、そこで服を脱いで
入浴するんですが、今は壁際いっぱいにロッカーがあります。三十センチ
角の、と言うより、コインロッカーって入った方が分かりやすいですね。
 ま、その当時もロッカーはありましたが、すみっこの方に藤製品のカゴが
重ねて置いてあります。そのカゴを取ると、その辺に転がし、着てる物をさ
っさと脱ぐと、そのカゴに放り込み、さて、ひと風呂つかるべ~、とばかしに
入浴するのです。
 今では信じられない光景です。だって、自分の服を、誰でもいつでも持って
ける状態で入浴するのですから。
 ま、風呂場に入ると、正面の壁には、富士山、ってのが当時の常識です。
するとその壁画(ってほど大袈裟じゃないかな?)の脇にドアがあります。
大人の目の高さくらいに覗き窓がついてるドアです。その向こうが、風呂場
の裏です。

 さてさて~~、続きは次回…。