yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

銭湯について その二


前回の続き~

 風呂場の裏には釜だとか、ボイラーだとか、濾過機だとかがあるんです
が、なにせ子供の頃の話しなので、なにがどうなっているのか分かりませ
ん。それでも湯船のお湯は循環してるくらいの事は分かりました。
 何人もの人が入浴するのですから、お湯も汚れるし、温度も下がります。
汚れた湯船のお湯は濾過機に戻され、釜で再加熱させて湯船に戻るので
す。

 さて、そんなところで風呂屋の子供達と私が遊んでいます。風呂屋の子供
のお父さんが、
「おい、ちょっと手が離せねぇ、ちょっと何人いるか見てくれ」
 と言うので、男湯の扉の前にいた、風呂屋の一番年長のお兄ちゃんが男
湯を覗きこんで、
「う~んと・・・15人」
 と言います。たまたま女湯の扉の前にいた私は、まだ小さかったので踏
み台を前に置き、それに乗っかって、それでも覗き窓までは届かずに、うんと
背伸びしてようやく中を覗きこみます。
「えとね、いーち、にー、さーん・・・・ にじゅうにーん!」
「あいよ、ありがと」

 裏方は四六時中入浴人数を確認します。大勢人が入浴すれば湯船の
お湯の温度が下がります。だから人数に合わせて、釜の温度を上げなけ
ればいけません。
 裏方さんは常に入浴人数をチェックして、湯船の温度を一定に保ってい
るのです。

 まぁ、でも今の若い方は今の話しを聞いて、びっくりしておられることでし
ょう。
「ええ~~、お風呂入ってるのに、覗いてんの~~!!!」

 まぁ、今、ここで四の五のと理屈を並べても、ご理解頂けますまい。
今は、やれ、個人主義だ、やれ、プライベートだ、権利だ、ちょーちんだっ
て、難しい世の中ですけど、昔はあけすけなご近所付き合いがありました。

 昼間から家に鍵を掛けるウチは無かったし…、
子供が悪い事をしていると、知らない大人にでも怒られたし、
学校の先生は、本当に子供にとっての「先生」だったし、
先生の言うことに、
親が四の五の言わないで、自分の子供をぶっとばしてたし、
ぶっとばされた子供は一生懸命謝ったもんです。

 ありゃりゃ、話しが思いっきりはずれましたか?
すいません。じじいの昔話でした。
 嫌な世の中になりました。子供は道草も食えないし…。
修学旅行だとか、移動教室だとかって、水着で入浴するんですってね。
垢が落ちるのかよ~…余計なお世話でした…。