駐車違反取締り強化

　昨日から、駐車違反の取締りが変わりました。違反車輌の確認業務が民
間委託となり、運転者が車輌を離れた時点で違反になると言う厳しいもの
です。
　迷惑駐車や、悪質駐車を一掃するのが目的とあり、それはそれで御立派
なる御題目なのでありますが、配送業務を生業とする者にとっては気が気
ではありません。
　配送業務に携わる者だけではありません。私は病院、老人ホーム等の施
設に野菜を配達する業務に就いていますが、その施設の周辺には、お年寄
りや、病人の送り迎えの為の路上駐車もよく見受けられます。
　迷惑駐車や悪質駐車と、止むに止まれず車を使用する人達と、どうやっ
て区別をするのでしょうか？　結局は「違反だから」と杓子定規に取り締まっ
てしまうのではないかと、戦々恐々としながらも、昨日の事です。

「行ってきま～す」
と会社を飛び出て、一件目、こちらは地下駐車場があるので、安心です。
ま、もっともここは警察病院なので、駐車スペースが無いなどと言われれば、
断固抗議すべきでしょう！抗議しても聞き流されて終わりでしょうが…。
　次々とお取引先を回りますが、別段問題は起こりません。駐車スペースが
「悪質」だとか、「迷惑」だとかって程のものじゃなかったからかもしれません。

　さてさて、仕事は「重点地区」に入ってまいりました。「重点地区」と言うのは、
その名の通り、各警察署が重点的に取り締まりをすると言う、迷惑、悪質の
多発地区と考えてよろしいでしょう。
　繁華街が多いと言うのは当然の事でしょうね。駅周辺だとか、歓楽街とか
はすぐに考えが及びます。それに加え、大きな幹線道路、国道などが絡ん
でくれば、これはもう、監視員が血眼になって取り締まる地区でありましょう。

　車を降りると、周辺をきょろきょろ見わたします。話しに聞く、ペパーミント
グリーンの制服に身を包んだ監視員は見当たりません。ダッシュで納品に
向かいます。まさか、納品先で、駐車違反が強化されたから、検品はやめ
にして下さいなどとは言えません。会社の信用にも関わります。
　心の中では焦りまくりながらも納品を終えると、まだダッシュで車まで戻り
ます。車に異常はありませんでした。あ～～良かった。そして、ふと気付くと
そこらへんに路上駐車はまったくありませんでした。やはり、取締り強化の
効果は初日の今日、確かに表れている様です。

　でもやはり釈然としません。やっぱりこれって弱い者虐めじゃないかな？
まだ昨日、始まったばかりで何とも言えません。監視員は何を基準にどう
取り締まりを行うのか？全然分かりません。
　ただ、横浜駅周辺には監視員が多数見られました。まだ、警察官が同行
し、指導しているようです。なんだか和気藹々と和みながら歩く彼らを、警
察官と言う先生が引率し、遠足の様に見えて、気分が悪くなったのは、私
が子供のせいでしょうか？