yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

二日酔い その一


 昨日、会社でちっとばっか嫌な事がありました。まぁ、会社勤めなんぞし
ていれば、嫌な事なんぞ日常茶飯事的に起こるものですが、帰り際にあっ
たので少々引き摺って帰ってきたという次第であります。
 ま、しかし世はストレス社会です。うまくストレス解消して、自分の精神衛
生をうまく保つのも社会人として大切な事でしょう。

 そんな訳で、「一杯やっか・・・」とばかり発泡酒なんぞを買って帰りました。
別に自棄酒とか言う訳ではありません。正直言って、若い頃はどうしようも
ない大酒飲みだったのですが、四年位前、健康診断でひっかかって、酒も
煙草もやめました。酒は再び飲むようにはなりましたが、前に比べると微々
たるものです。

 ちょいと一杯やりながら、ブログなんかを見て、コメント入れたりして、時間
を潰しているうちに、発泡酒がなくなり、ちょっと酔いで気持ち良くなってきた
ので、焼酎の水割りなんかをちびちびと舐め始めました。
 チャットをやり始め、楽しんでいるうちに、すっかり会社での事など忘れて
ますます気分良くなっていたのでした。 しかし…。


 目が覚めました。ありゃ~、寝込んじゃったのか~~。ちゃんと布団弾い
て寝なきゃと思いつつ、時計を見ると四時…。
「え?今日、休みだっけ…」
「四時って夕方?」 な訳ありません。

 頭から血が失せてきました。いろいろ思い出してきました。

今日の出勤時間は三時だと言う事。
三時に出勤するには二時の起きねばならないと言う事。
鴨居にかかっている時計も、ビデオのディスプレーも、ステレオのタイマーも
全て、四時になっている。つまり家の時計は正確である事。
これから布団を弾いて寝ちゃったら、多分、私は会社をクビになるであろうっ
て事。

 もうすでに出勤時間から一時間以上が経過しています。私は脱力感で
のろのろと着替え出しました。その時、携帯が鳴ったのです。ディスプレー
には上司の名前が…。
「あ、すいません、寝坊しました。これ…」
 からすぐ行きますと言い終わらないうちに上司が言いました。
「時間ですよ~」
 感情を極限まで押さえ込んだ様なその物言いは、見えない暗殺者からの
殺人予告のように聞こえました。私は恐怖におののきながらも、大昔、銭
湯を舞台にしていたドラマで、堺正章が言っていたセリフがだぶりました…。
「すいません。もう…」
 家を出ますので、と言い終わらないうちに電話は切れました…。

「あ~あ、やっちゃったぁ~~」

 家を出たところで、もうひとつ気付きました。ものすごく体がだるい。気分
も悪い…。もしかして…二日酔い? そんなになるまで飲んでない筈。ただ
食べなかったのは確かです。食べないで飲むとワル酔いしますね。
 幸いな事に、私はここ何年間か遅刻がありません。ですから遅刻でつべ
こべ言われる事はないと思いますが、二日酔いなどと言う事になれば、
「いい年こいて、何をやってるか?」
 と言われるのは必至であります。ウチの会社は人のアラ探しにかけては
他社の追随をゆるさぬいやらしさがあります。精神衛生状態を健全に保ち
たいならば、「ただの寝坊」で通さねばなりません。

 かくて、私の長い一日が始まったのでした…。

次回に続く…