二日酔い その二
昨日の続き、一昨日の事です。(^^♪
「おはようございま~~す、すいません、遅れました~!!」
会社について、すぐあいさつをすると、手前にいた上司が
「おう」
と私の方を見もせずに言いました。この人がさっき私に電話をくれた人
です。便宜上、「殺し屋さん」と言っておきましょう。
その向こうにいたのは、上司の上司であります。
「君が遅刻なんて珍しいですね~~。うふふふ~~~」
なにが楽しいのか知りませんが、この人の「うふふ~」は人の神経を逆撫
でするようなハイトーンであります。
まったく話しは脱線しますが、このブログにもたまにコメントを入れて下さ
るカオルコさんは声楽をたしなみ、石川さゆりをも凌ぐ歌唱力をお持ちです。
そのハイトーンたるや、脳細胞を刺激し、心地良さの極限を教えてくれる
ような美声であります。
その対極に位置するのが、私の上司の上司であります。彼のハイトーンは
黒板を爪で引っ掻くがごとき不快感を与えてくれます。で、彼の事は便宜上、
「ノイズさん」と呼びましょう。
私も会社員のはしくれでありますから、殺し屋さんと、ノイズさんの両上司
にきちんとお詫びして、仕事にとりかかりました。
さてと・・・それにしても…気持ち悪い…。 しかし、今日はそれを悟られて
はなりません。 が、つらいものはつらい…。
「お~~、きもちわりぃ~~」
とみんなのいないところで、思いっきり嗚咽し、ペットボトルのスポーツド
リンク(500cc)を二本飲み干し、ほとんどやけくそになって動いておりまし
た。
「二日酔いくらいで、死にやしね~~さ」
理屈なんぞどうでもよろしい。二日酔いの特効薬は、スポーツ飲料でもな
く、ソルマックでもなく、柿でもなく、お茶でもなく、おかゆでもありません。
それはひたすら「我慢」であります。根性で我慢するのです。
会社を出た私は、おにぎり一個をむりやりお茶で呑み込み、もどってこな
いように(失礼!!)お茶を更に流し込みます。なにか食する方が、胃腸が
動き出して、不快感が去るのを早めてくれるそうですが、気休めだと言う事
は二日酔い経験者ならば、誰でも知っています。
みなとみらいホールというところの前を通りました。なにやら制服を来た
高校生がおおぜいたむろしております。ここはクラシックのコンサートが主
に行われるところで、ブラスバンドのコンテストですとか、合唱コンクールな
んかも行われている様です。
楽屋口前でなにやら円陣を組んで、ミーティングみたいなものをやってい
る子たちも見えます。これから公演に臨むのでしょうか。ものごとに挑戦し
ようとしている人間の姿っていいですね。若者ならば尚更です。
よし、いいものを見た。がんばれよ~、みんな~。おじさん応援してるぜい!
そうです。こういう風に良い事を考えていれば、二日酔いなんざ、忘れるも
んです。朝からさわやかだぜい~~~。
でも、気持ち悪い~~~~~。
くそくそくそ~~~。
結局、私は苦痛の弱気と、やけくその強気を繰り返しながら、一日仕事
をしたのでした。
しかし、二日酔いも何年か振りであります。確かに最近体調が思わしく
ありませんが、加齢による体の衰退とかも、考えねばならない年齢でしょ
うか? 気を付けなくちゃ…。