自粛警察

パチンコ店の自粛が取りざたされています。開店前の入り口に立ち、並んでいる人達に文句を言ったり、近所の人々の営業に対する意見をマスコミが大々的に取り上げたりと、正義の拳を振りかざす人に見えますが…。

皆さんご存知だと思いますが、行政には残念ながら命令権がありません。憲法上の事で良くは分かりませんが、国民に対し命令は出来ないのです。ですからパチンコ屋が営業しても違法ではありません。特別措置法の中においてもそれは変わりません。自粛要請が強くなっただけで、法的には何も変わっていません。個人的には煮え切らない思いですが、仕方ありません。

そこで「自粛警察」なるものが現れて、前記の様にパチンコ店の前に立ちはだかったり、他県ナンバーだとか言って、その素性をネットで晒したりと、それが正義か？と疑わざるを得ません。ちょっと落ち着いて冷静になりましょう。

確かに日本人には、命令もされてないのにお偉いさんの指示に従い、じっと我慢していますが、そうでない者には怒りを感じてしまいます。集団生活に長けているんだか何だかは知りませんが、人間は不思議なものでいったん正義と信じてしまうと、それに伴った悪意悪行も肯定してしまいます。怖いですね。しつこいですが冷静になりましょう。

別にパチンコ屋の方を持つ訳じゃないですが、自粛に応じて休業した店舗は９８％だと言います。ほとんどのパチンコ屋さんが休んでる中、マスコミが取り上げるのは一部の店舗だけ。怒りが込み上げるのも分かりますが、落ち着きましょう。