yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

のだめ…ついに見た…


テレビというものを殆ど見ません。
俺ならNHKの受信料払わなくてもいいな…と思えるほど。
(ってちゃっんと払ってますよ…)

そんな訳ですので、視聴率がどんなに高くて話題の番組でも全然知り
ません。たまにプロレス見たり、K-1見たりすますが、それ以外はニュース
も見ません。そんな私が「のだめカンタービレ」なんかを、しかもわざわざ
留守録して見てしまいました。

それでも月曜放送の留守録、今日になってようなく、「しょうがなくて見た」
のでした。見たくて留守録したくせに「しょうがなく」とはなによ?とお思い
でしょうが、そこはほれ、普段やりなれないものはメンドーなのでございます。


こういうテレビ音痴な人間ですので、当然芸能人には疎く、役者さんも全然
分からないのですが、イメージ的にはマンガと変わらないと思いました。
ただシュトレーゼマンに絶句したのは…私だけではないと思うのですが…。
あれは…竹中直人でしょう…??

オープニングはまさしくベトベンの七番!!
さすがにBGはすべてクラシック音楽なのですね。
ストーリーはともかくも、セリフなんかもみんな一緒ですね。
小説がドラマや映画になると、かなりイメージが変わるものですが、
かなりマンガに忠実のようです。

考えてみれば、マンガというのは映像メディアと文字メディアの中間に
位置していますね。だからドラマ制作者の入る余地がないのでしょうか?

ともかくもドラマは千秋の視線で進み、そこにのだめや仲間たちの
ハチャメチャなるキャラクターが絡み、ギャグは思いっきりバカバカしく、
そして決めどころは思いっきりシリアスに…。

そしてやはり一番の見どころは演奏シーンでした。
のだめのピアノソロで聞かれた七番。つべこべいいながらも聞き入る千秋。
ピアノとはなんたる万能楽器かと痛感させられます。私はちょっとギターを
やるのですが、ピアノの万能性には嫉妬しますね~。
もっと長く聞きたかったです。

そしてSオケの本番。アクションオーケストラには痛快でした。
千秋のスパルタ教育によって一時はバラバラになったオケをコンマス
建て直し、クオリティーの高さだけでなく、個人の音楽に対する思い入れ
をも理解した千秋が、再度Sオケを鍛え直しました。
みんなが成長しながら、Sオケが開花したのです。

回転するチェロ、逆立ちするヴァイオリン、立ち上がる演奏者たち…。
実際には絶対にありえない常軌を逸した演奏の中で、千秋がつぶやきます。

「これで正当な評価は消えたな…でも…楽しい…」

「楽しい」のひと言に全てが集約されています。マンガでは「楽しい」は
ありません。「でも…」から余韻を引っ張り、読者にその思いをまかせた
作者の意図は心憎いばかりです。
ドラマではあえて、セリフとして入れたのでしょう。細かいところを見て
いけば、マンガとの区別も面白いかもしれません。

譜面通りに演奏するのなら、コンピューターにまかせておけばいい。
人間が演奏するから素晴らしいのです。
そんな思いを再確認し、ドラマ初心者(?)のテレビ鑑賞は終わったのでした。