のだめ 第五話
のだめカンタービレ Lesson5
さよなら巨匠!恋の学園祭オケ対決!!
結構ハマっているのですが、またしても二日遅れのビデオ鑑賞と
あいなりました。
今回はシュトレーゼマンがちょっと重要人物です。相変わらず、見た目
かなり許せないのですが(爆)、世界的指揮者。それでいながら無類の
女好き。うむむ・・・いかにもいそうな・・・、いねぇ~か。
さて、桃ケ丘音楽大学は学園祭シーズン。
前回、千秋真一指揮によってベートーベンの交響曲第七番で、その名を
知らしめたSオケ、今回はなんと仮装オケに挑戦。
これに対し、シュトレーゼマン率いるAオケはなんと千秋真一をピアノに
抜擢。シュトレーゼマンが与えた課題はラフマニノフのピアノ協奏曲
第二番でありました。ラフマニノフの作品はおろか、ピアノ協奏曲をも
代表する、超絶技法、不朽の名曲であります。
ラフマニノフは1873年、ロシア生まれ、1895年に「交響曲第一番」を
発表するものの、まったくの不評。これにショックを受けたラフマニノフは
スランプに陥り、精神をも病んでしまうほどになります。
しかし、家族の支えや、精神科医ダール博士の催眠療法により、復活の
狼煙として上げられたのが「ピアノ協奏曲第二番」だったのです。
こんないわく付きの曲を千秋に課したショトレーゼマンは、「もだえろ」だの
「色気だせ」だのと指示。しかし千秋はこれに反発。「魅せ方」を諭されるも
理解できない。そんな千秋のもとに舞い込んだのが、Sオケのチケットでした。
ラフマニノフはロシア革命のためにアメリカに移住する事になります。
そのアメリカでポピュラー音楽の作曲者として名を馳せるのが、
ジョージ・ガーシュウィン。
Sオケの選んだ楽曲が、ガーシュウィンの「ラプソディー・イン・ブルー」
だったのです。クラシックとジャズの融合された曲といいます。
千秋が見つめる真っ暗なステージ。
そしてスポットライトに浮かんだのはなんとマングース。(には見えんの
ですが…ってかなんだかわからん生き物…ですな…)
本来ならクラリネットが鳴らす旋律を、マングースがピアニカで醸し出す。
千秋にはそれがのだめだとすぐ気付きました。
そして照明とともに現れ出たのは、紋付袴のビッグジャズバンド!!
はねまわるジャズオーケストラ。これぞ、Sオケ真骨頂であります。
回転チェロに逆立ちヴァイオリン、ジャンピング指揮者!
Sオケは交響曲第七番を凌ぐ、スーパーアクションオーケストラに成長
したのでした。
いやぁ~このオケ好きです。こういうオケどっかにないもんでしょうかね?
もしかして、このドラマを機に出来るかも…。ありえない??
Sオケの演奏を認めつつも、千秋はつぶやきました。
「トリは俺なんだよ」
鏡の前で自分の立ち姿を見つめる千秋、
部屋の入り口にはシュトレーゼマン。
ここで私は身構えたのです。ここで出るはずだ。必ずここだ…。
「大事な事は、君がこの曲とどれだけ真剣に向き合えたかと言う事です」
今までの発言を覆し、シュトレーゼマンが言った一言でした。
なぜ私が身構えたのかと言うと、クラ部屋のかずさんが、放送日の翌日、
ご自身のブログで取り上げ、絶賛していたのです。私も同感です。
ですからもうこのシーンではセリフを聞く事に集中し、この言葉をきちんと
自分の耳で捉えられた時の喜びは格別なものでした。
演奏というものの、ありとあらゆる要素を掻き集め、凝縮し、絞り切った
後に出てくる結論がきっとこれです。
曲と真剣に向き合う…。
それはバイエルを習い始めたばかりの四歳の女の子だろうと、
フジ子・ヘミングだろうといっしょでしょう。
この言葉を得た千秋が半端な演奏などする筈もなく、
Sオケとは違った意味で観衆を圧倒したのでした。
そしてこれに心振るわせたのは観客だけではありません。
最後列で立ち見をしていたマングース…、
ぎゃぼーと言って走り出したのだめ…。
「ピアノ、弾かなきゃ」
次週、また楽しみです!