サイデンステッカーさん死去
今朝の新聞一面で、
「サイデンステッカーさん死去」
の記事を見ました。
誰? その人??
ってのが正直な感想でした。
記事を読むにつれ、びっくりしたのです…。
エドワード・サイデンステッカーさんはアメリカの日本文学研究家
だそうです。 「源氏物語」や、谷崎潤一郎、川端康成、の作品を
英訳し、海外に知らしめたコロンビア大学名誉教授だそうな…。
川端康成のノーベル文学賞は、彼無しにはありえなかった、
と新聞の記事は断定しておりました。
でも、記事によると、サイデンステッカーさんと日本との出会いは、
戦争だったのです。 デンバーの日本語養成学校で学び、
語学将校として、日本人捕虜の尋問や、手紙の解析に当たって
いたのだとか…。
う~む…、ちょっと皮肉な感じがしますね。
戦後、外交官とした来日したサイデンステッカーさんは、
東大で本核的に日本文学を学んだのだとか…。
近代文学の、川端康成や、谷崎潤一郎、永井荷風とかいうなともかく、
古典文学など、日本人でも非常に分かりにくいです。
「源氏物語」など、原文のまま、すらすら読める人は、一般人では
そうはいません。
それを、15年もかけて英訳し、海外に
「源氏物語は、世界で最初の成熟した小説である」
と紹介したなど、その功績、おそるべし…。
こんな凄い人を、今まで知らずに、のほほ~~んと生きてきた
私は、ちょっと反省…。
ご冥福をお祈りいたします…。
合掌…。