yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

クロスロード伝説

エリック・クラプトンがまだ若かりし頃、
クリームというバンドに在籍しておりました。
ギター、ベース、ドラムスの三人編成。
シンプルでありながら、三人のインプロバイゼーションの
ぶつかり合いは凄まじく、いくつもの名演奏を残しました。
 
その中の一つが有名な「クロスロード」。
私も若い頃、一生懸命練習しました。
これは1911年~1938年に活躍したブルースマン
ロバート・ジョンソンの「クロスロードブルース」のカバーです。
 
母の不倫で出来た子でした。酒と女が大好きで、
27歳で自分が手を出した女の亭主に毒殺されると言う、
物騒な説も飛び出すような、破天荒な人生でした。
 
そんな彼は酒場でアコースティックギターを弾きながら歌うブルースマン
でした。しかし、しばらく姿が見えなくなりました。
短時間ではありましたが、再び現れた彼は、素晴らしいギターテクニック
を身に付けていたのです。
そして生まれたのが「クロスロード伝説」。
 
奴は十字路に立って、悪魔を待った。
ようやく現れた悪魔に魂を売って、ギターテクニックを身に付けた、と…。
 
彼は悪魔と契約しました。
そして27歳と言う若さでこの世を去りました。
今年はロバート・ジョンソン、生誕100年です。
 
 
クリームのクロスロード↓
 
 
 
 
ロバート・ジョンソンの「クロスロードブルース」↓
 
 
 
 
 
 
さてさて、こんな伝説が、まだあります。
それはなんと、クラシックの世界の話。
 
ニコロ・パガニーニと言うヴァイオリニストであります。
そして数多くのヴァイオリン曲を作曲した人です。
こんな人↓
 
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多少でもクラシックに興味のある人、ヴァイオリン曲が好きな人なら
知らぬ人はいないクラシック界の巨人であります。
パガニーニ以前、以後と分けられるほど、彼のヴァイオリン奏法は
音楽界に革命を起こしたと言われています。
しかし、1782~1840年に生きた彼の演奏は、誰も知りません。
録音技術が無い時代の事でした。
 
超絶技巧を酷使し、黒ずくめの衣装に身を包んで現れるその様は、
まさに黒魔術を操る者として噂されました。
この人も、悪魔に魂を売って、驚異的なテクニックを得たと…。
 
 
恐るべき名演奏が残されています。
 
カプリース5番 シュロモ・ミンツさんの演奏↓
 
 
 
 
 
カプリース24番、
これも巨人と言われたヤシャ・ハイフェッツの演奏↓
 
 
 
 
 
 
でもね。伝説はいろいろあるでしょうが、
やっぱ、お二人とも、死ぬほど練習したんでしょう。
悪魔がびっくりして、尾っぽを巻いて逃げる程にね。
 
と、私は思っています。