yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

心の傷

会社の現場である。
みんな、いつもの様に仕事をしていた。
いつもの何気ない風景だった。
が、いきなり足元がぐらりと揺れた。
 
地震だ!!
 
みんなの間に緊張癌が走った。
揺れが本格的になった時に恐怖を感じた。
大きい。3月の大震災より大きい!!
 
会社の入っているビルが豆腐のようにひしゃげた。
絶対に倒れる!! 危ない!!
 
建物の壁面がぼろぼろと崩れ落ちた。
規則性など何もない激しい揺れに、立っていられない。
みんな、いろいろなものに掴まるが、ここにいたのでは
いつか建物に潰される。
 
誰かがひどい悲鳴をあげ、建物の反対を指差した。
そこには我々の視界を殆ど覆うような巨大な津波が来ていた。
馬鹿な!! 今揺れているのに、津波なんか来るものか!!
 
確かに会社から300メートルも離れれば海である。
だからって…そんなに早く津波が起こる訳がない。
 
でも目の前には津波が来ているのだ。
津波は人の手の平のような形で、50メートルはあろうかと見えた。
それがゆっくりとこちらに向かってくる。どう考えてももうだめだ。
助かる筈がない。
 
 
 
 
 
で、目が覚めました。
今朝の事です。
夢かよ…。 良かった…。
なんで、今頃…??
 
 
しかし、考えてしまいました。
私は、確かに怖い思いはしたけど、
大した被害は受けていません。
部屋はめちゃくちゃになっていたし、猫は心配でしたけど…。
 
 
本当に被害を受けた人、
家が倒壊してしまった人、
津波で何もかもが無くなってしまった人、
肉親の命を奪われた人、
親を亡くした子供たち、
子を亡くした親。
 
そんな人たちの心の傷はどれほどなのだろう。
おそらくは、夢でもその傷は何度もえぐられたのではないか。
政府に対する怒りが、人生に対する諦めが、なにもかもに対する
絶望が頭の中を駆け巡ったのではないかな…。
 
 
ややもすると忘れかけている震災の事。
あらためて思い出しました。
まだまだ、震災被害は終わっていませんからね。
小さい事しかできないけど、意識しなくちゃ…。