yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

こだまでしょうか

震災以後、私はNHKばかり見ていたので、
しばらくACCMがクレームになっていたのを知りませんでした。
震災で企業がCMを自粛し、公共広告であるACCMばかりが
流れた事で、同じものを何回も見せられたと苦情が殺到したとか。
こんな時に、内容がそぐわないとか…。
 
でも…、
 
こんな時に、たかがCMでわざわざテレビ局に苦情をいれる神経
の方が私にはどうなの? って思うのですが…。
ま、それはいいけど、じゃ、どうなんだろうって民放も見てみたけど、
CMうんぬんより、やっぱ客観的な報道とは言えないような番組内容
でした。
 
衝撃的な津波映像を「独占スクープ映像です!」などと絶叫したり、
なんか、「ネタ」として捉えているような姿勢がちょっと疑問でした。
 
そんな中で、やっぱりACCMは繰り返されていたけど、
そんな中で、ちょっと気になるCMがありました。
 
 
女性の朗読。
 
 
 
 
「遊ぼう」っていうと、
「遊ぼう」っていう
 
「馬鹿」っていうと、
「馬鹿」っていう
 
「もう遊ばない」っていうと、
「遊ばない」っていう
 
そうして、あとで
さみしくなって
 
「ごめんね」っていうと
「ごめんね」っていう
 
こだまでしょうか
いいえ、誰でも
 
 
 
 
なんという瑞々しい感性なのか…。
大昔、きっとまだ純粋な心を持っていた子供の頃、
こんな会話って、きっとあった。
 
ネットで動画を見つけてよくみてみると、
これは金子みすずさんと言う方の詩だと言うのです。
金子さんは大正時代の詩人。
生前は全く売れず、死後、その評価は上がりましたが、
やはり長らく忘れ去られていた詩人だと言います。
 
よくそんな人の詩を掘り起こしたものだと感心します。
 
被災地の方はテレビを見る事なんてないのかな…。
こんな詩が少しは癒しにならないかな…。
 
そういえば、NHKラジオでアンパンマンの歌を流したところ、
被災地から、リクエストが殺到したそうです。
「子供が喜ぶから、流してほしい」
 
子供が喜ぶのは、大人の喜びでもあります。
すこしでも被災地の方に喜びが増えるといいな…。