yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

第九

 年末真っ盛り(?)であります。年末の風物詩と言えば第九であります。つまり、ベートーベン作曲交響曲第九番作品番号125イ短調合唱付き です。で、本場でもそうなのかと思いきや、そうでもないらしいです。ドイツではここ一番って時に演奏されるんだとか。例えばベルリンの壁崩壊の時とか、バーンスタインが指揮者でした。

 じゃぁ何故日本は年末だけ?

 

 日本で第九が初演されたのは1918年(大正7年)でした。演奏したのはなんとドイツ捕虜! 徳島県の鳴門市(坂東長と言われてました)の収容所だったのです。不完全ながらも全曲が演奏されたそうです。これが日本の第九の礎になったのは言うまでもありません。

 

 更には1947年(昭和22年)第二次世界大戦の傷跡も癒えぬ日本でしたが、日本交響楽団NHK交響楽団)が第九を演奏するに当たり、多く合唱団が第九を歌います。家族やら知人が押し寄せます。当然ギャラはアップされて還元されます。

 正月の餅のため頑張ったと言っても良いでありましょう。それが功を奏した結果、今の伝統があると言っても過言ではありません。

 

 ベートーベンは「んな事知らねぇよ」と言うかもしれません。でもあなたの楽曲が無かったら年末の第九は無かったかもしれません。