NHKスペシャル 食の起源 アブラ
TOKIOがパーソナリティなので「鉄腕ダッシュ」と錯覚しそうですが、NHKスペシャルです。近江アナウンサーがいる事でなんとかNHKと分かります。今日のテーマは「アブラ」だとか。
「アブラ」と言えば植物性と動物性があるくらいしか知らない私ですが…。
さてそれは良いんですが、ありとあらゆるアブラが並べられて、いきなり飽和脂肪酸を紹介されます。これはカロリーとなって生活習慣病の原因となります。動脈硬化、脳卒中、高血圧など、恐ろしい病気ですね。
と一方、日本から9000キロ、カナダの先住民族「イヌイット」が紹介されました。番組では紹介されませんでしたが、日本人と同じ祖先を持つとか。その「イヌイット」の食生活を見ると摂取カロリーの70%がアブラと言います。
なにぃ?摂取カロリーの70%だとぉ??我々がそんな事をしたら肥満間違いなし、生活習慣病間違いなしの筈なのに、彼らは健康そのものでした。
何故だ??
研究者が調べた結果、それが オメガ3脂肪酸でした。海産物に含まれているそうな…。上記したイヌイットはアザラシやクジラを食べていました。オメガ3は細胞同士を柔軟にするのだそうです。だからこそ、海底から進化した我々はオメガ3が必要です。ちなみにイヌイットのオメガ3摂取量は日本人の10倍だとか!
さて番組が進行されるとオメガ6脂肪酸が出てきます。オメガ6はウィルスや病原体から身を守ると言われています。ですが摂取し過ぎると、今の様に成人病になると言われます。
調査の結果、オメガ3とオメガ6の割合は1:2が理想的とされました。日本人の割合は1:10だと聞いて驚きました。
日本人だけではありません。古代エジプト時代(3500年前)のミイラには、すでにいくつも動脈硬化の後が見て取れます。無論この人々は王朝の人たちで贅沢三昧であった事は言うまでもありません。アブラの採り過ぎである事は明らかです。しかもそれがオメガ6である事は…。
オメガ3とオメガ6との割合は1:2が理想だと書きました。なんと自然界に住む野生動物の殆どがこれに当てはまります。人類だけがこの「自然の摂理」から外れたのです。原因は我々の「食文化」にあります。
長瀬さんと太一さんが、とあるレストランに向かいました。アブラの乗った二つの肉片。片方はさっぱりとした味、もう片一方はおいしいけどたくさんは食べられない味。これはエサの違いです。
本来、草食動物である牛ですが、草だけを食べた牛と、穀物をはじめ人工的なエサを摂取した牛。オメガ6を摂取し過ぎた牛が後者である事は言うまでもありません。人類は「おいしさ」を追及したあまり、「自然の摂理」を忘れました。これを「食文化」と言うのでしょうか。
ちなみに人間の体が脂肪だけで出来ているとは思えません。炭水化物もあれば、蛋白質もあります。ビタミンもあります。これらの研究も総合的に続けられればと思います。