yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

NHKスペシャル 食の起源 酒Ⅰ

 ついにきましたNスぺ、今日のテーマはお酒。のんべえの私には非常に気になります。医学的には、お酒には適量が無いんですって! つまり毒を飲んでいる様なもの。百薬の長なんて嘘っぱちと言う事になります。

 じゃあどうして、人類は多数のお酒を造ったのでしょう。ビール、ワイン、日本酒、ウィスキー、ウォッカ、各種果実酒、等々…。人類とお酒の関係はどうなっているんでしょうか。

 

 そこでアフリカエチオピアです。山岳地帯に住むデラシャと言う民族が、パルショータなるお酒を飲んでいます。一見するとどろどろしていて飲みにくそうなにですが、これが彼らの主食なのです。酒が主食? 驚く事に子どもでも飲みます。デラシャの人々は肉や野菜を取りません。パルショータにはアミノ酸や各種ビタミンと言う、体に必要なものが含まれていたのです。どう言う事なのでしょうか。

 

 

 時は1200万年前に遡ります。地球的天候の変化で乾燥化が進み、樹木が減っていきました。樹木の果物を食料にしていた我々の祖先は大変困り、例え地面に転がっていてる果物でも食べざるを得ません。転がっていた果物は発酵していました。つまり酒に近いものになっていたのです。

 我々の祖先の中では、アルコール分解遺伝子を持つものが生き残ったとされます。そうでないものは、少しのアルコールでも酔ってしまい、強い動物に教われる事もあった様です。そして幸いにして残ったのが人類なのです。

 

 

 さて人類とアルコールとの出会いは分かりましたが、現在の様に嗜好品にはなっていません。その辺を見てみるとトルコのギョベックリ・テペ遺産に行きつきます。直径300メートルの中に5メートルにもおよぶ柱が発見されています。神殿と言っても良いでしょう。この神殿の中に、酒造りをしたんではないかと言う痕跡が発見されました。160リットルにもおよぶ石の器がいくつも発見されているのです。シュウ酸塩と言う物質が発見されるにおよんで小麦から酒を造っていたと想像されます。

 これだけの神殿の建設には、多数部落の人たちの協力が必要でした。それなので部落通しの親交のため酒が必要だったとされます。何故かと言えば、私たちの脳の表皮には理性を司る部分があると言います。しかしアルコールはそれを緩め、警戒心をなくします。それにしても随分昔から人はアルコールに魅せられたものです。

 

 以下はⅡに続く。