yokohamanekoの日記

横浜で猫2匹と暮らしております。

#読書

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「ひとり日和」青山七恵

「ひとり日和」 青山七恵 文芸春秋三月号 第136回 芥川賞 受賞作 芥川賞のニュースを見て驚いた事がある。 選者のひとりである石原慎太郎氏の選評だ。 「都会で過ごす若い女性の一種の虚無感に裏打ちされたソリテュードを、 決して深刻にではなしにあくま…

「翳りゆく夏」赤井三尋

「翳りゆく夏」 赤井三尋 講談社文庫 第49回 江戸川乱歩賞 受賞作 久し振りに本格推理を読んだ。別に嫌っているわけではないが、 犯人当てだの、アリバイだの、ゲーム的要素の強い推理小説に あまり興味の無くなってきた事は事実である。 松本清張以前の推…

「光ってみえるもの、あれは」川上弘美

「光ってみえるもの、あれは」 川上弘美 中公文庫 最近、すこぶる本を読むのが遅くなった。今年になってからまだ二冊しか 読んでないではないか…。もっとがんばらなくちゃ…。 前に書いたかもしれないが、前の記事とかを確認とかすると、つい影響されて 思考…

「メタボラ」桐野夏生

「メタボラ」 桐野夏生 朝日新聞 この小説は、昨年一年、朝日新聞に連載された小説である。 ウチは新聞を取っていないので、来る日も、来る日も、この小説を 読みたいがために、買った。 雨の日も、風の日も、雪の日(はなかったもしれない…)も…。 で、タイ…

「魂萌え!」桐野夏生

「魂萌え 上 下」 桐野夏生 新潮文庫 以前、「グロテスク」の記事を書いたときに、 「女の心の闇を書かせて、桐野夏生の右に出るものはいない」と書いた 記憶がある。 「グロテスク」を始め、「ダーク」、「OUT」、「柔らかな頰」、「玉蘭」などの 作品に…

「負け犬の遠吠え」酒井順子

「負け犬の遠吠え」 酒井順子 講談社文庫 「負け犬とは… 狭義には、未婚、子ナシ、三十代以上の女性のことを示します。 この中で最も重要視されるのは、「現在、結婚していない」という条件です ので、離婚して今は独身という人も、もちろん負け犬。二十代だ…

「沈黙」遠藤周作

「沈黙」 遠藤周作 新潮文庫 実を言うと、今更、遠藤周作さんの小説を読もうとは思っていなかった。 遠藤さんと言うとテレビのコメンテーターのイメージが残っており、作家と 言う印象がないのである。確か「違いのわかる男」とかってキャッチコピー でコー…

「ファーストプライオリティー」山本文緒

「ファーストプライオリティー」山本文緒 角川文庫 この本のキーワードは31である。 登場する主人公は全て三十一歳、納められている作品、三十一作。 七ページ程度の短編がずらっと並んでいる。 タイトルは最優先事項とでも訳せばいいのか。 三十一歳とは…

「夜のピクニック」恩田睦

「夜のピクニック」恩田睦 新潮文庫 本の帯や、裏表紙の能書きを見ても、さほど興味を引く内容では なかった。 「高校生活」「歩行祭」「青春小説」 それらのキーワードに私の興味を引くようなものは無かったのである。 しかし映画化ということで平台には山…

「私は負けへん」日高ようこ

「私は負けへん」 日高ようこ 駒草出版 ~本当の名医に出会うまで~ この本の著者は作家ではない。ごく普通の主婦である。 少なくとも彼女が二十九歳で発病する前までは間違いなくそうだった。 大阪で生まれ、大阪で育ち、今も在住する。 彼女が発病したのは…

「グロテスク」桐野夏生

「グロテスク 上 下」 桐野夏生 文春文庫 この小説のモチーフとなっているのが、実際にあった殺人事件である。 「東電OL殺人事件」と言えば、思い出される方がたくさんいらっしゃる であろう。 1997年、3月19日、渋谷区神泉のアパート「喜寿荘」の…

ノーベル文学賞

ノーベル賞が次々と発表されていますね。 文学賞はトルコのオルハン・パムクさんに決定しました。 受賞理由は 「生まれ故郷の街に漂う憂いを帯びた魂を追い求めた末、 文化の衝突と交錯を表現するための新たな境地を見出した」 との事です。 何だか良く分か…

「溺レる」川上弘美

「溺レる」 川上弘美 文春文庫 八つの短編からなる。 一般的にジャンル分けなどに当て嵌めて見れば「恋愛小説」なのだろうか。 小説と言うと、プロットとかがあり、設定がどうしたとかって話しになり、 人物の描き方だの、心理描写だの、起承転結だの、短編…

「さおだけ屋はなぜ潰れないか」山田真哉

「さおだけ屋はなぜ潰れないか」 山田真哉 光文社新書 今更と言う感は否めない。ロングベストセラーになっている本である。 いつまでも平台で山積み販売されていたので、気にはなっていたが、 何について書かれた本なのか良く分からずに買いそびれていた。 …

「蛇を踏む」川上弘美

「蛇を踏む」 川上弘美 文春文庫 なんと、前回の更新からすでに二週間以上も経過していた。 (「本の事など」に限る) 一冊読むのに二週間以上もかかったのかと驚きつつ、 仕事も忙しかったし、ギターにも集中していたしと、お茶を濁すことにする。 とりあえ…

「きらきらひかる」江國香織

「きらきらひかる」 江國香織 新潮文庫 十二編からなる連作短編集である。 ホモの男とアル中の女が結婚した。 一般的にはありえない組み合わせであろう。 しかし、こんなちっぽけな島国にだって一億人以上の 人間が蠢いているのだ。 どんなカップルが誕生し…

「おめでとう」川上弘美 新潮文庫

「おめでとう」 川上弘美 新潮文庫 短編集である。十二編収められている。 短編集と言うよりも、ショートショート集と言った方が正しいかもしれない。 どっちでも良いのだが、不思議な味わいがある。 スープに例えてみよう。 例えば、一口啜っただけで、素晴…

「虹列車・雛列車」 花村萬月 集英社文庫

「虹列車・雛列車」 花村萬月 集英社文庫 またしてもお初作家である。 正直言って、花村萬月なる作家はスキンヘッドのおじさんだと言う 認識しかない。芥川賞作家だと言うことも知らなかった。 書店の山積みコーナーにあり、手ごろな厚さだったので購入した…

ニシノユキヒコの恋と冒険 川上弘美

「ニシノユキヒコの恋と冒険」 川上弘美 川上弘美さんの作品を初めて読んだ。 店頭に山積みしてあったので買った。裏表紙も何も読まなかった。 連作短編週だというのを三作くらい読んでからようやく気付いた。 「パフェー」に出てくるニシノさんと、「草の中…